一目でバランスが把握できる「3.1.2弁当箱法」
栄養バランスを考えるために、自分の年齢や体格、活動量に応じたカロリーから、摂取すべき栄養素の計算をきめ細かくする……といったことは、なかなか一般の人にできるものではありません。判断する目安である「食事バランスガイド」は、1日にだれだけ食べればよいのかという目安です。1回の食事の目安とするには、今回の調査でも基準とされた「3.1.2弁当箱法」は、ガイドもたいへんわかりやすく実用的だと思います。というのは、必要なエネルギーは、あくまで平均的な目安であり、人により物足りないことも多すぎることもあります。ましてや小さい園児などは、同じ年の生まれでも体格や成長具合にも差があり、食べられる量も異なります。
「3.1.2弁当箱法」の魅力は、自分の体格や活動量など適したエネルギー量を、また食べきれるかどうかという個人差を考慮したサイズの弁当箱を選ぶこと、そしてルールに基づいて料理を組み合わせるだけで、栄養価計算をしなくても、1回の食事で自分がどのような割合で食べているのかを把握しやすく、栄養バランスがとりやすい、ということです。
主食:主菜:副菜は3:1:2の面積比で詰めます。
- 自分に合ったサイズの弁当箱を選ぶ *弁当箱の容量(ml)=1食の必要なエネルギー(kcal)
- 料理が動かないようにしっかりつめる。
- 主食3 : 主菜1 : 副菜2 の面積比に
- 同じ調理法のおかずを重ねない
- おいしそうで、きれいなこと
このごはんを中心に様々なおかずをバランスよく食べられる「3.1.2弁当箱法」は、健康的なダイエット法としても有効性があり、わかりやすく実行しやすいと考えられています。