圧倒的な速度となったオートフォーカス
レンズキット同梱の14-42mmと組み合わせたときが最速とのことだ
撮像素子のLiveMOSに相当力を入れたらしく、オートフォーカスはこれまでのどのミラーレスデジ一眼よりも高速。普段、筆者はいわゆるデジタル一眼レフを使っているが、E-P3を使っている間は「オートフォーカスが遅い」と感じたことはなく、ミラーレスデジ一眼を使っている感覚はまったくなかった。それほどまでに高速化されているということだ。ただし、これまで苦手としていた電車などの動く被写体に対してピントを合わせつづけるということは、E-P3もまだ苦手だ。
解像感と高感度性能は旧機種から大きく上昇
解像感の上昇は猫の毛並みなどでよくわかる(画像クリックで実写画像表示)
有効画素数は1200万画素と、旧機種であるE-P2と同じだが、解像感と高感度性能が圧倒的に強化されている。解像感の上昇はE-5で投入された、ファインディテール処理などの解像感を増す効果をE-P3にも投入しているおかげだろう。また、高感度性能はこれまでマイクロフォーサーズの泣き所だったが、APS-Cを搭載している他社デジタル一眼とも大差ないところまで進化。ISO1600までは余裕で常用できるのではないかと感じた。
有機ELディスプレイで追従性が上昇
有機ELディスプレイはとにかく鮮やか。視認性も高く、屋外でもはっきり見える
強化されたオートフォーカスとともに特筆しておきたいのが、有機ELによる追随性だ。液晶ディスプレイでは素早くパンをすると残像が残ることがあったが、E-P3の有機ELディスプレイではほとんど問題なく追随できる。また、ズームレンズを繰り出す場合にも、同様にズームの動きに追随する。ライブビュー用のディスプレイとしての画質、解像度も旧機種から大きく上昇している。タッチパネルでの操作ができるようになったのも、初心者には嬉しいところだ。