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CLKで気持ちにゆとりを持ちませんか?(2ページ目)

この時代に優雅にクーペを乗り回す、なんて絵はなかなか良いと思いませんか。しかもおいしく買ったメルセデス・ベンツで。Eクラスクーペの登場で絶版となったCLK、かなりお求めやすくなっています。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

新車時500万円以上したのですから装備は充実

メルセデス・ベンツCL  インパネ

アッシュウッドパネルが施されたインテリアデザイン。後席への乗降性を高めるため、フロントシートはレバー操作一つでお辞儀をして前にスライドするイージーアクセス機能を備えています

旧型Cクラスベースとはいえ、例えばW124ベースのクーペより前後席の乗員間の距離が取られてたり、後席はあえて2座(つまり乗員定数を4名)とするなど、居住性に問題ありません。搭載されたエンジンは当初V6の2.6L(CLK240)と3.2L(CLK320)。2003年に直4の1.8L+スーパーチャージャー(CLK200コンプレッサー)が加わり、2005年のMCで2.6Lと3.2Lが無くなって、代わりに3.5L(CLK350)が導入されました。ミッションは3.5Lモデルが7速AT、それ以外は5速ATとなります。Cクラスセダンには2Lを積んだC180がありましたが、CLKへの導入はなく、またCLK200コンプレッサーも「お求めやすい」モデルの導入だとメーカーのリリースにもあります。つまりCクラスセダンより「ちょっと上」のポジションをギリギリ維持していますよ、というところでしょうか。

贅沢といえばDVDナビや6連奏CDチェンジャー、前席パワーシートは全車に標準装備しています。クルーズコントロールや横滑り防止装置、ブレーキアシストも標準装備。またCLK320(および350)は本革シートに電動サンルーフまでも標準で備わります。まぁとにかく、新車時は一番安いCLK200コンプレッサーで530万円もした車ですから、その辺は十分揃っています。乗ればメルセデス・ベンツの、どこまで走っても疲れないという乗り心地を提供してくれます。

メルセデス・ベンツCLK  後席&トランク

ラゲージには大型スーツケースを2つのほか、小型スーツケースを3つ収納できるスペースがあり、後席をこのように倒せばラゲージがさらに広がります。後席は分割可倒式ですから荷物に応じて使い分けられます

そんな車が二ケタ万円から買えるのです。ちなみに(日本にはなかなかこの手のスペシャリティクーペが存在しないのですが)同じ2002年に登場した日産フェアレディZの中古車価格を見てみると、原稿執筆時点で67万円から(2002年式/7万km/修復歴なし)。先述のCLK最安値と条件はほぼ同じで、2.6Lと3.5Lの違いはあるものの、価格はフェアレディZのほうが約23万円安いわけですが、では新車時価格はというとCLK240は590万円、フェアレディZは300万円。価格差がそのまま性能の差ではありませんが、CLKのおいしさがこれでおわかりいただけると思います。

もちろんフェアレディZにはスポーツカーとしての魅力があり、対してCLKはスポーツカーの味はありません。またベースの旧型Cクラスセダンのほうがさらに安く、しかもあちらはドアがもう2枚ついて、5人乗れます。でも、いいじゃないですか。4人しか乗れないクーペでドーンと高速道路を流して走れるのですから。そう、車に無駄や贅沢が付いていると、それを使う人には、外から見ると余裕が生まれます。それもメルセデス・ベンツですから、大人の余裕。先行きの見えない時代だからこそ、この余裕、大切にしたいと思いませんか。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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