絵本/絵本を楽しむ美術館・カフェ

親子で楽しむ絵本館・絵本美術館

絵本を楽しむ方法は、読み聞かせだけではありません。時には、我が家を飛び出して、いつもと違うやり方で絵本を楽しんでみませんか? 今回は、そんな時に訪れてみたい、親子で楽しめる絵本館や絵本美術館をご紹介します。そこには、まるでアミューズメントパークのような楽しさがぎっしり詰まっています。

執筆者:大橋 悦子

家族揃って絵本美術館に出かけよう!

どこのご家庭でも、「絵本を楽しむ」といえば、「絵本の読み聞かせ」をイメージしますね。でも、絵本の楽しみ方は、それだけではありません。時には、外へ飛び出して、もっとアクティブに絵本を楽しんでみませんか。

そんな時にお役に立つのが、全国の絵本美術館や絵本館です。単に絵本の原画を展示するだけでなく、自然の中で絵本の舞台を実感したり、空間絵本とも言うような不思議な世界を提供したりと、まるでアミューズメントパークのような楽しい施設がたくさんあります。今回は、そんな中から、特に親子で楽しめる個性的な絵本美術館や絵本館をピックアップしてご紹介します。
 

里山に暮らす生き物たちと出会える
いわむらかずお絵本の丘美術館

「いわむらかずお絵本の丘美術館」の外観

青い空に緑の草原が美しく映える「いわむらかずお絵本の丘美術館」
(写真提供:いわむらかずお絵本の丘美術館)


まず最初にご紹介するのは、「いわむらかずお絵本の丘美術館」です。こちらは、絵本作家のいわむらかずおさんが、「絵本の世界と、その背景にある自然を一緒に感じてほしい」と願って開いた美術館で、那須連山を源流とする清流・那珂川を見下ろすえほんの丘の上に建っています。

美術館のまわりは、「くりのみ坂」や「くさっぱら広場」、「とんび谷」や「とんぼいけ」、さらには観察体験農場としてのえほんの丘農場など、様々なフィールドが広がっています。ですから、いわむらさんの絵本が大好きという方ばかりでなく、「絵本より、かけっこの方が好き!」というキッズも大満足間違いなしの美術館です。また、草や土の香りを感じる里山のあちらこちらには、いわむらさんの愛らしい絵がさりげなく置かれ、絵本好きな子どもたちへの配慮も行き届いています。

タヌキも顔をみせるえほんの丘

タヌキも顔をみせるえほんの丘

お出かけの際には、手作りのケーキが食べられるティールームに忘れずにお立ち寄り下さい。テラス席に座れば、森に作られたムササビ小屋をこっそり観察したり、小鳥のさえずりに耳を傾けたり、持参した絵本をそっと開いたりと、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

ここは、季節を感じながら、絵本の世界を楽しみ、絵本に登場する里山の生き物たちと出会える場所。四季を問わず何度も訪れたくなる絵本美術館です。


■いわむらかずお絵本の丘美術館
住所:〒324−0611  栃木県那須郡那珂川町小砂3097
電話:0287-92-5514
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝祭日にあたる場合は翌火曜日が休館) 年末休館(2010年12月25日~31日)
入館料:大人900円 中高生700円 小学生500円 幼児300円
地図:Yahoo!ロコ
いわむらかずお絵本の丘美術館 ホームページ
 

『ふうとはなとたんぽぽ』の表紙

愛らしい2羽のうさぎが主人公の絵本

■お出かけ前におすすめの1冊
『ふうと はなと たんぽぽ』
えほんの丘で暮らし、時には美術館に遊びに来る生き物たちとの出会いから「ふうとはなの絵本シリーズ」が生まれました。そのシリーズから、『ふうとはなとたんぽぽ』をご紹介しましょう。野原でたんぽぽと出会った子うさぎの「ふう」と「はな」が、自分の名前にこめられた素敵な意味を知るというお話です。運がよければ、えほんの丘で、「ふう」と「はな」のような野うさぎに会えるかもしれません。

【書籍DATA】
ふうとはなとたんぽぽ (いわむらかずお:作)
価格:1260円
出版社:童心社
推奨年齢: 3歳くらいから
購入はこちらから


>> 次は、美術館が丸ごと1冊絵本の世界になった不思議な場所

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