フランス/南仏・プロヴァンス地方

カンヌ/コートダジュール地方(3ページ目)

世界最大の映画祭で知られるカンヌは、コートダジュール地方有数のリゾート地。5月の映画祭の時には世界中から映画関係者が集まり華やかになりますが、それ以外の時期は、南仏特有ののどかな雰囲気が流れています。

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

レラン諸島

レラン諸島

カンヌに来たら是非とも訪れたい (C) OT Cannes

カンヌの旧港より発着するフェリーでアクセスできるレラン諸島は、サン・マルグリット島とサントノラ島の2つからなる人気のエクスカーション先。カンヌの喧噪から離れて、自然や古い文化遺産をのんびりと巡るには最適です。カンヌに近い方のサン・マルグリット島までは15分、更に奥のサントノラ島までは30分。地中海をめぐるプチクルーズ体験ができます。

■サン・マルグリット島
カンヌの海辺からも見えるサン・マルグリット島は、豊かな自然と美しい海岸に恵まれ、かつては牢獄だったという島。実際に17世紀に鉄仮面が幽閉されていたとして、ハリウッド映画にもなったアレクサンドル・デュマの小説『鉄仮面』の舞台となっています。現在は海洋美術館にその名残を見ることができます。

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■Musée de la mer
住所:Fort Royal Ile Sainte-Marguerite Iles de Lérins 06400
TEL:04 93 43 18 17
開館時間:10:30~13:15/14:15~16:45(10~3月)、10:30~13:15/14:15~17:45(4~5月)、10:30~17:45(6~9月)
閉館日:毎月1日、月曜、1/1、5/1、11/11、12/25
料金:3.4ユーロ(25歳以下は2ユーロ)

 

カンヌからサン・マルグリット島へのフェリーは数社が乗り入れている。

■サントノラ島
レラン修道院

修道院がそびえ立つ (c) OT Cannes

レラン諸島のもう一つの小さい方の島であるサントノラ島は、歴史の古いレラン修道院と7つの礼拝堂で知られ、キリスト教徒の巡礼地にもなっています。今でも数十人の僧侶が住んでおり、修道院中央部にはぶどう畑が広がっています。一般客は現修道院へは入場できませんが、海側の要塞修道院の塔へは自由に上ることができ、ここから修道院全体が眺められます。

修道院付属の売店では、島のお土産が充実。酒類、オリーブオイル、ラベンダーなど島で作られている物を販売しています。特に在住の僧侶が作るワインは愛好家の間でも有名で美味しいと評判ですが、希少価値もありお値段は高め。その他、島のハーブで作る赤、黄、緑のカラフルなリキュールのブランド「レリナ」は若返りの妙薬ともいわれており、少しほろ苦い味が特徴のレア物です。

<DATA>
Abbaye de Lérins
売店営業時間:10:00~11:25(日曜11:15~12:30)/13:30~16:30(10~4月)、10:00~11:25(日曜11:15~12:30)/13:30~17:30(5~9月)
定日:祝日

カンヌからサントノラ島へのフェリーはプラレナリア社のみ。

カンヌの街めぐりトレインツアー

旧港

映画に出てきそうなカンヌの旧港 (c) OT Cannes

パレ・デ・フェスティバルから発着するプチトランは、観光用のオープンタイプのミニトレインでカンヌの街を35分程かけて回ってくれるツアー。旧市街を通る歴史コースとラ・クロワゼット、パーム・ビーチを通るクロワゼット(海岸)コースとがあり、日本語の音声ガイドも付いています。

<DATA>
■Le Petit Train du Cinéma
発着:Palais des Festival et des Congres
TEL:06 22 61 25 76
料金:各コース7ユーロ、両方のコースを巡る1時間コースは10ユーロ

 

カンヌへの行き方

パリ・リヨン駅よりTGVで約5時間。グラースより在来線で25分、ニースより約30分。

【参考サイト】
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