赤倉観光ホテルで温泉満喫
赤倉温泉では妙高山の山中、北地獄谷から温泉を引湯しています。赤倉観光ホテルも同様ですが、標高1000m地点に単独で位置しているので、引湯距離が断然短いのです。大浴場は近年新築された新館にあるのですが、無理に大きな湯舟を作らずに、湯量に合わせた湯舟のサイズを守る伝統は今も健在。その甲斐あって、極上の名湯を堪能することができます。
ほのかに甘くフレッシュな硫黄の香りが漂い、白い細かな湯の花が舞う湯は、日本屈指の高級ホテルでは追従を許さない絶品の湯と断言する事ができます。しかも、お湯自体がまた素晴らしい。しっとりしつつ、すべすべ感も感じる含蓄のある湯は、硫酸塩泉と重曹泉の両方の性質を合わせ持つ赤倉温泉ならではの、複雑な湯の感触です。赤倉温泉は、温泉ソムリエの発祥の地として知られますが、これだけの奥深い湯であれば、その含蓄を語りたくなってしまうのも納得できます。
大浴場の内湯、露天ともに良い湯ですが、大浴場の設備自体がまた素晴らしいのです。脱衣場からして、まるで応接室のようなゴージャスな雰囲気で圧倒されます。高級ホテルならではの、極上の入浴を体験できます。
温泉好きなら、本館の貸切家族湯もおすすめです。実は追加料金不要で、入口の紙に自分の名前を記入するだけで利用できます。しかも、名前を書く必要のある時間帯は決まっていて、それ以降は空いていれば自由に使えます。知らない人が多いらしく、私以外の利用者が居ないようでしたが、2回名前を書くのは恥ずかしいので、2度目は時間外に利用しました。新館の露天風呂付きスイートルームであれば不要かもしれませんが、本館宿泊者は是非利用したい施設です。
次ページで、赤倉観光ホテルの食事をご紹介します。