「京都なら通えるが大阪はビミョウ」な距離にあるいたって平凡(というかいささか遠め)な立地ですが、最大の特徴はその「エコ加減」。エコエコと声高に叫ばれている昨今、半端な取組みではエコと名乗るのも恥ずかしいですが、こちら「小舟木エコ村」は、まさに「エコ村」なのでした。
「小舟木エコ村」がエコだといえるそのポイントは三つ。「エコな取組み」「エコな設備」そして「エコな素材」。先の二つは前回ご紹介しましたので今回は「エコな素材」を取り上げます。
エコな素材は「地産地消」と「廃材利用」
「小舟木エコ村」は、太陽光発電などの設備/仕様もさることながら、建材や素材にもこだわりが見られます。周辺農村の風景、ではなくエコ村内の風景。左に木箱、右に緑の苔が見える。作業をしているのは畑の世話をしにきた近所の農家の方だとか。
壁に貼られた苔シート。防熱効果の検証のための実験とのこと。
左の木箱は「端材入れ」。建築業者が提供してくれる。これを利用して日曜大工を行う住民も多い。それにしても立派な「端材」だ。
あるお宅で見かけた庭の花壇。東本願寺の瓦を葺き替えた時に出た廃材を利用。ご利益のありそうな庭だ。
公園で見かけたブロックも廃材利用。地元特産である八幡瓦のかけらを含んでいるため少し赤みがかっている。
こちらは地域のモデルハウス的存在(?)「近江八幡エコハウス」。
自然素材をメインに実験的に作られた内装。ログハウスの様な雰囲気。
壁の素材は土。蓄熱性が高い。よくみると壁の向こうが見える!
外から見た様子。「版築」というもので法隆寺にも使われている手法。
外壁表面の木材は甲賀産の焼杉の杉板。よしずは琵琶湖産を使用。
小舟木エコ村でみかけた多くの「地産地消」と「廃材利用」。普及品の方がコストは安いのに地産地消こだわり、工夫をして廃材を利用する。エコにかける本気度合いを感じました。
では、次のページでは「小舟木エコ村」の街並をご紹介します。