テクノポップ/アーティストインタヴュー

Yasei CollectiveはどこのCD棚に?(2ページ目)

7月27日にデビュー・アルバム『Kodama』がリリースされるエレクトロ即興ジャズ(でもポップ)集団、Yasei Collectiveのメンバーにインタヴュー。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

LAの音楽学校で・・・
 

ガイド:
どのようなきっかけでバンドを結成する事になったのですか? LAで松下さんと中西さんが出会ったのが始まりだとか・・・

松下:
そもそもはLAの音楽学校に行っていた時にみちくん(注※中西)と僕が一緒にやるようになったのがきっかけです。あの頃は平気で朝までジャムっても次の日学校行ってたのが若かったことだと思います。僕とみちくんは基本的には同じ感覚を持ちながらも、知り合った当時はまったく違う音楽を聴いたり演奏したりしてましたね。だから第一印象はお互い悪かったと思います。やなやつだなーって思いましたし、向こうもそんな感じでした。僕、ベーシストのやるスラップとか大嫌いで、一緒にバンドやるんならやめてくれって言ったらほんとにやらなくなってくれて、それで仲良くなりました(笑)。

その後はもう、ずっと一緒に演奏してますね。Yasei以外でも僕のファースト・コールは常に彼ですし、彼がダメだったらバラシってこともよくあります。で、そんな彼と帰国して、和光大学時代の後輩の拓郎(注※斎藤)と三人で始めたのがYasei Collectiveなんです。

拓郎に関してはあんまり印象なくて、主張の少ないやつとばかり思ってたんですが、今や「あいつがいないと」って人物になってしまいました。海外のミュージシャンもよくあんな奴見つけたなってよく言います。

で、別所はその半年後くらいに加入するわけですが、最初はお互いジャズの畑でしか会ってないわけで、正直こちらも未知数だったんですが、完璧にシフトチェンジしてくれました。不器用なところも多々ありますが、欠かせないサウンド、人柄です。味覚があうから信頼してます。

その後、Saxの吉本さんが加入して、REC後脱退するまでにいろんなものを残していってくれて、バンドの基礎が完全に出来上がったのが今年頭って感じですかね。4人全員がかけてやっているものが明確になったのでとてもスムーズです。基本全部が。

ガイド:
LAではどんな毎日だったんですか?

松下:
音楽留学というやつです。学校行って、朝まで練習して、寝て、ジャムって、ライブ見に行って・・・の繰り返しの2年間でした。
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