もちろん保険に代わる保障は必要ですが、その準備ができたらその後は保険料を支払わなくてよくなり、貯蓄に回していくこともできます。
保険と貯蓄のバランスがとれると早く保険を卒業できる
大切な家族を守るためのもしもの備えと長生きの備えの両立を効率良くしていきたい
必要保障額が少なくなり貯蓄が増えていくと、いつか貯蓄額が必要保障額を上回ることが考えられます。その時が「保険卒業の日」です。
本格的に保険料が上がりだす40代後半~50代前半までに、貯蓄による「自分保険」を完成させて、保険を卒業できる形になれば理想的です。
生涯に支払う保険料は、世帯主の場合は1,000万円~2,000万円程度が多いですが、毎年の保険料の負担は年齢が上がるほど増してくるので、負担が大きくなる前に卒業できれば、その分を貯蓄などの資産形成に充当でき、早く多くのセカンドライフのための蓄えが作りやすくなります。
保険のいいとこ取りをしたい
保険会社によっては、同じような保障でも保険料水準が1.2倍から1.5倍程度異なることがあります。また、保険会社は医療保険の保険料が安い!たばこを吸わない人の死亡保険は安い!掛け捨てタイプならここが安い!一生の保障をする終身保険ならここ!というように、それぞれ保険商品について、強みと弱みをもっていることが多いです。
必要な保障に対する保険料を複数の保険会社で比較して、より有利な方を選ぶだけでも、生涯の保険料は大きく違ってきます。
非喫煙タイプの保険は保険料がとてもリーズナブル
また、たばこの値上げで禁煙をした方や、これからトライする方も多いですが、たばこをやめて1年以上経ったら、死亡保障の保険を非喫煙タイプへの見直しにチャレンジしてみたいところです。たばこを吸う方に対して健康でたばこを吸わない方の保険料は、2~4割程度安くなることもあります。何年、何十年の支払いの総額の違いは大きいです。
なお、保険の見直しの方法として解約や保障を減額することは簡単ですが、健康状態等によっては新たな保険を契約できないこともあるので注意が必要です。
専門家やファイナンシャル・プランナーに相談の上、必ず次の保険に入れることや貯蓄計画にムリがないことなどを確認して、慎重に自己責任のもとでおこなって下さい。
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