扇風機・サーキュレーター/扇風機・サーキュレーターの選び方

扇風機の選び方、種類・消費電力・省エネ・使い方解説(2ページ目)

省エネ対策として、新たに扇風機の利用を始める人も多い昨今、扇風機の基本的な選び方についてお伝えします。また、サーキュレーターとの違いや室内で置く際の向き、エアコンと併用する際のコツなども解説します。

執筆者:戸井田 園子

扇風機とサーキュレーターの違い

サーキュレーターは空気の循環が目的で、扇風機とは基本的な設計が異なります。※参考:東芝・F-CN3X

サーキュレーターは空気の循環が目的で、扇風機とは基本的な設計が異なります。※参考:東芝・F-CN3X

まずは、最近良く耳にする「サーキュレーター」と「扇風機」の違いについて整理しておきましょう。

「扇風機」は、人が風に当たることで、涼しさを感じるためのもの。そのため、近くて広い範囲に風が届くように設計されています。首振り機能や高さ調整、タイマーなど使い易さを向上する機能がついているものが多く、利用しない季節にはコンパクトに収納できるのも特徴です。

一方「サーキュレーター」は、空気の循環を促すのを目的としています。そのため、狭い範囲で遠くまで風が届くように設計されています。風力が大きく風が強いため、長い時間、身体に直接風を当てるのは健康上良くないともいわれます。また、運転音が大きくなりがちで、首振り機能が無かったり高さが変えられないものも多々あります。

このように、それぞれ目的が異なりますので、特徴をよく理解して上手に取り入れて下さい。ただし、最近の扇風機には、サーキュレーターとしての効果が得られるものもありますので、製品の機能をしっかり確認することをおすすめします。


扇風機の上手な使い方

扇風機はシンプルな家電のため、何となく使っている人が多いと思いますが、賢く使えば、より効果的に使うことで快適性と省エネを両立できます。置き方ひとつで得られる効果が変わりますので、ぜひ参考にして下さい。

■置く向きを見極める
扇風機は背面の空気を吸い込んで前面から空気を出していますので、この構造を利用しましょう。例えば、外気を取り入れるなら窓側を背に、逆に室内の空気を外に出したいなら窓を正面にして置くのが効果的です。また、自分に風を当てる時も、居る場所より温度が低い方を背にして置けば、少しは涼しい風が届くはずです。温度や風向きをチェックしつつ、最適な向きを見極めて下さい。

■エアコンのアシストをする
冷房効果を上げたい場合、エアコンから吹き出される冷気が部屋に行きわたる位置に置くか、足元にたまる冷気を撹拌する位置に置きましょう。また、サーキュレーターとして使える機能がある場合、天井に向けて風を送って撹拌するのも有効です。

しかし、扇風機は温度を下げてくれませんので、エアコンの代わりにはなりません。あくまで、冷気の循環を良くしたり、身体に風が当たることで体感温度が下がる効果を利用するものです。真夏の暑い時期は、エアコンと扇風機を上手に併用して、無理せず快適な夏を過ごしたいものです。

合わせて、代表的なメーカーの特徴をご覧ください>>



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