古くから夏の家電として親しまれている扇風機。ポールに丸い顔、モーターでプロペラを回して風を送りだすというシンプルな構成は今も変わっていませんが、そんな扇風機にも新しい波が来ています。もっとも大きな変化はモーターの種類。従来のACモーターに比べ高性能で消費電力量が少ないDCモーターが登場し、扇風機の価格も大きく変わりました。

省エネ対策として扇風機の利用を始める人も多い昨今、扇風機の基本的な選び方についてお伝えします。 


購入時のチェックポイント

東芝・F-DLN100

ポールに丸顔が定番の扇風機ですが、選ぶポイントはいろいろ!※参考:東芝・F-DLN100

扇風機を購入する際、店頭では、価格やデザインが簡単な判断材料になりやすいと思いますが、実際に使うには、日々の使い勝手は見逃せません。そこで購入前に確認しておきたいポイントをまとめました。意外と多いのですが、ぜひ以下を参考にしてチェックしてみて下さい。 

■モータータイプ
扇風機のモーターにはACとDCの2つのタイプがあります。従来の扇風機はACモーターでしたが、2011年BALMUDAが初のDCモーター搭載扇風機を発売して以来、最近主力になりつつあります。DCモーターは消費電力が少ないことと、細かな制御ができるため風量の微調整ができるのがメリット。その分価格が高いのがデメリットとなります。どちらのタイプが目的に適しているか、費用対効果で選ぶのが良いでしょう。

■消費電力
ACモーターの場合、平均的には「弱」運転で30W程度ですが、DCモーター扇風機は、最弱運転なら消費電力は3W前後、最も少ない機種では1.5Wにまで消費電力が削減されています。消費電力は、風量だけでなく首振り利用の有無によっても異なりますが、それぞれの細かな情報を全て確認しなくても、最大と最小の消費電力を確認しておけば良いでしょう。製品スペックに明記されていない場合、取り扱い説明書などに記載がある場合もありますので確認してみてください。

■首の高さ
首の高さが変えられる場合、その方法と調整範囲を確認しましょう。ポールを着脱して2段階の高さにするタイプや、スライド式で複数段階に調整できるタイプがあります。例えば、高さが50cm前後まで低くなればテーブルや台上などに置くこともできるので、活用シーンが多くなるメリットもあります。

■首振り範囲
上下と左右に動く範囲を確認しましょう。扇風機の場合、左右は90度くらいの範囲で動くモノが大半ですが最近は120度まで広くなっているモノもあります。また、上下方向の首振り範囲は、下方向に約15度・上方に約30度が一般的です。これに対し、サーキュレーターは真上(90度)に向けることができるタイプが多いのが、扇風機との違いと考えて良いでしょう。ただし、最近の扇風機はサーキュレーターとしても使えるように、真上(90度)に向くタイプも登場していますので、サーキュレーターとして活用したい人にはおすすめです。

■風量調整
「弱・中・強」「1・2・3」など、何段階かに段調節できるタイプが多いなか、無段階に調整できるタイプも増えています。無段階調整なら自分好みの風量に微調整できるので、長い時間利用する人にはおすすめです。また、DCモーターを採用した製品は、羽根の回転が細かく制御できるため、そよ風のような微弱な風から大風量まで出せるようになっているのが特長です。何段階調整できるかだけでなく、店頭などで実際に風の強さを体感しましょう。

■タイマー機能
タイマーは切タイマーだけでなく、入タイマーもあります。就寝時に利用するなら、エアコンが切れる頃に扇風機の運転を開始することができるので便利です。また切・入の一方だけでなく、同時に切・入の両方がセットできるタイプも増えてきました。ご自身の使い方をシミュレーションして、必要な機能を選択しましょう。

リモコン
リモコンがあると意外と便利です。本体の操作スイッチは台座部分にあることが多いのですが、リモコンがあれば、遠くからの操作だけでなく、いちいち屈まずに操作ができるのもメリットのひとつです。一度手にとって操作性を確認してみると良いでしょう。

■音
意外と見落としがちなのが「音」です。特に、就寝時や長い時間使う場合は、気にしておきましょう。しかし、スペックとして表示していない機種が大半ですので、店頭で購入するなら、できるだけ運転し、モーター音や風切り音などが気になるか否か確認することをおすすめします。ちなみに、最新機種では弱で13dbが最も静かな数値です。参考にしてください。

■省エネ機能
微風運転で省エネをするエコモードの他、温度や湿度をセンサーで感知して最適な運転モードにする機能を搭載している機種もあります。特に就寝中に使う方は、検討すると良いでしょう。

■お手入れ
カバーの着脱のしやすさや、羽根の形状や表面の仕上げなどでも、汚れの落としやすさは変わります。ホコリが付きやすい家電なので、お手入れのしやすさは必ず確認しましょう。また、夏が過ぎれば片付けるという人は、収納時の大きさも大事なポイントですので、忘れずに確認を。

次は、扇風機の使い方についてご紹介します>>