転職のノウハウ/35歳以上の成功する転職活動

40代転職で評価される自己PRの書き方

40代ともなれば管理職、もしくは先輩社員として活躍してきた歴史があるはず。40代の果たすべき役割の多くは中間管理職であり、上司と部下の間に立って現場を指揮、監督する役割が求められます。つまり、効率よく意思伝達ができるだけの高度なコミュニケーション能力が大切なのです。今回は、40代のビジネスマンがどのように転職で自己PRをすべきであるかについて書いてみます。

小松 俊明

執筆者:小松 俊明

転職のノウハウ・外資転職ガイド

今、40代のビジネスマンが期待されていること、それは事業環境の大きな変化に伴う戦略の見直し、そして業績改善を実現するために現場をまとめるリーダーシップを実行することです。自分たちが過ごしてきた20代や30代と比べるとビジネス環境も大きく変わり、変化のスピードそのものも速まっています。

若手とのキャリア観の違いも、ただの世代間ギャップと片付けられないほどに大きな隔たりが生まれており、ライフスタイルや価値観の違いは、職場のモチベーションや作業効率にも大きな影響が出ています。

景気後退でも40代転職市場は盛況

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40代はまさに働き盛り

働き盛りの年代を迎えている現場のリーダーである40代ビジネスマンには、変化に十分対応できないがために精神や肉体的にかなりの負荷がかかっています。そのため、今、40代のビジネスマンには転職に踏み切る人が増えているのです。

40代の多くは1980年代半ばのバブル時代を経験した人が多く、基本的に会社にとってビジネスが好調だった時代を身をもって知っている世代です。そうしたこともあり、基本的な発想の中に「なせば成る」というポジティブ思考があるのでしょう。景気後退による転職市場の冷え込みの中でも40代の転職市場は盛況なのです。

40代ビジネスマンに必要な3つのスキル

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40代に対する期待度は高い

では40代のビジネスマンは何をアピールして、理想とする転職を実現していかなければならないのでしょうか。それは、40代のビジネスマンに備わっていなければならないスキルを考えることが先決です。

■戦略的に物事を同時平行で進める
第1のスキルは、「戦略的に物事を同時並行で進めるためのマルチタスク能力」です。たとえば目標を達成するための計画を作るにあたり、予算はどうするか、スケジュールはどうするか、人員はどう配置するか、想定されるトラブルは何か、その場合の解決方法はどうするかなど、全てを同時並行的に考えながら準備を進めること。予定外のことや問題が起きたときには、どうやってそれを解決し軌道修正するか。40代のビジネスマンには、複眼的で戦略的な業務遂行能力が求められているのです。

■チーム力を引き出すコミュニケーション力
第2のスキルは、チームの力を引き出すコミュニケーション能力。今は年下の上司も珍しくない時代であり、世代を超えて1つのチームとして共通の目標を達成する必要があります。一緒に働く人たちが共通の認識と言語を有するようになるには、かなりの時間と労力も必要です。40代のビジネスマンは、チームリーダーとしてチームメンバーとの意思疎通をはかり、個々の能力を引き出せるように細やかなコミュニケーションをとることが求められます。

■重要な決断をくださせる判断力
第3のスキルは、ここぞという時に重要な決断をくだせる判断力。正しい判断をするためには、状況分析と将来予測をどれだけ正確に行えるか、そこが勝負の分かれ目になります。進むべき方向は見えていても、リーダーが決断できないがゆえにビジネスチャンスを逃したり、トラブルが大きくなってしまう失敗はよく起きるものです。

以上のように40代のビジネスマンは、とても重要な3つのスキルを備えている必要があるのです。

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