ベビーカー/マクラーレンのベビーカー

マクラーレンVOLO(ヴォロー)(3ページ目)

剛性の高い作りのバギーとして、日本に新たなスタンダードを生み出したマクラーレン。その中でもっとも軽く、根強い人気を誇るVOLOを試してみました。

遠藤 まさ子

執筆者:遠藤 まさ子

子育てグッズガイド

世界初のメッシュシート

ショルダーベルトを着脱しても傷まないよう、メッシュ地に補強がなされている

ショルダーベルトを着脱しても傷まないよう、メッシュ地に補強がなされている

マクラーレンは、世界で初めてベビーカーのファブリックにメッシュ素材を使用したことでも知られています。通気性の確保はもちろん、軽量化も図れる便利な素材で、追随するメーカーは後を断ちません。夏場は汗かきの乳幼児にとっては辛い季節。汗は蒸発することで体内にこもった熱を発散させますから、熱中症の予防などには「汗を蒸発させる環境」を作ることが大切。ですからメッシュシートは熱中症を防ぐためにも有効な素材なのです。


広々した座面で4歳児でも大丈夫

全体的に余裕のある座面設計

全体的に余裕のある座面設計

マクラーレンの座面幅は34cmとかなり広めの設計。これだけの座面幅を確保しているからこそ、4歳まで使えるのです。座面が広いことで「赤ちゃんはすぐにズレ落ちてしまうのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、大丈夫。マクラーレンの商品はすべて前上がりの座面形状を採用しており、お尻が前方へ動いたり、立ち上がりにくいようになっているのです。VOLOでは足乗せを伸ばせる機能などはありませんが、ゆったりと体重を預けつつ膝を曲げられるようになっています。

また、前輪近くに付いている足乗せの位置も、身長が小さいうちは届きにくく前下がり、さらにフロントバーが無いこともあり、突然の立ち上がりを防いでくれます。走行中に子供が立ち上がるのは転倒のもと。そんな危険性を少しでも減らすという質実な設計思想が、マクラーレンらしさとも言えます。


がっちり硬めのバックルで、いたずら防止

硬いのは安全性を優先させるからこそ

バックルが硬いのは安全性を優先させるからこそ

マクラーレンのバックルは、ベビーカーの中でもかなり硬めの使い心地です。それを使いにくいと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この硬さには「子供が外してしまうことを防ぐ」という大切な役割があります。4歳まで使えるロングユース設計だからこそ、この点はとても大切な機能だと思います。

バックルの使い方は、2歳頃には理解してしまうので、ゆるいバックルでは子供がすぐに着脱できるようになってしまいます。もしも走行中に子どもがバックルを外してベビーカーから降りようとしたら……? とても危険であることは明白ですよね。使い心地は硬くても、デザインは円形モチーフの柔らかな形状。それもまた、マクラーレンならではの機能美なのかもしれません。なお、ショルダーベルトの位置は簡単に2段階調節が出来ます。


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