デモタイトルは「バーキン風」
ガイド:電子音の使い方が気持ちいい「メロディ」からはヨーロッパ・・・フランスあたりのデカダンなポップスの香りがします。何かモチーフがあって作られた曲なのでしょうか?
KC:
最初、折茂さんからもらったデモのタイトルが「バーキン風」でしたので(笑)。前半は折茂さん、後半は僕が作りました。アレンジは「バーキン風」という縛りからちょっとだけ逃れる、というのが課題だったかもしれません。
折茂:
今後、デモにタイトルを付けるときは気をつけます(笑)たしか昨年の猛暑の中、作った曲です。デカダンな午後でしたよ。
ゲンスブールのカヴァー
ガイド:前作では全てオリジナルでしたが、今作ではカヴァーも織り交ぜられていますね。9曲目の「Bonnie and Clyde」は、没後20年で映画「ゲンスブールと女たち」も公開中のセルジュ・ゲンスブールの作品ですが、やはりゲンスブールはお好きなのでしょうか?
KC:
好き!ではありますが、思い入れはあまりないです。(日本の好きな歌謡曲作家ぐらい)「Bonnie and Clyde」ということで、歌はもちろんのこと、めったに弾かないギターでも(無理やり)コンビを組みました。左が折茂さん、右が僕です。
折茂:
「Bonnie and Clyde」ではLeg Two制作者でもあるHarry氏にドラムをお願いしました。生ドラム。ドラム以外全員ヘタっていう(笑)…
ニューウェイヴな「はこ」
ガイド:個人的に一番好きな曲が「はこ」。スピード感と情念が入り混じった感じ。やっぱりニューウェイヴの魂を感じると言うか・・・ 最初、“はこ”って何を指しているのだろうと思ったのですが、何度が聴いている内になるほどと。
KC:
Shampooをやるときは、何かしらニューウェイヴっぽいことを意識しているのかもしれません。とくにこの曲はニューウェイヴっぽいと思います。整合性に欠けるところを勢いで突破!みたいな。ただ、ギターバンドでならともかく、打ち込みでこういう感じを出せるようになったのは、21世紀に入ってShampooに参加してからです。
折茂:
「はこ」はShampooのごく初期の曲ですが、今回KCさんによるリアレンジ、4D-mode1の横川理彦さんにバイオリンを弾いていただきました。