テクノポップ/アーティストインタヴュー

楽器化した義足Leg TwoとShampoo(7ページ目)

平沢進氏のプロデュースのもと、『Tonight』でデビュー、そしてLeg Two(楽器化した義足)を纏い最新アルバム『BLIZZARD DRIVE』をリリースしたShampooの折茂昌美さんにインタヴューです! デビュー時から現在までをたどるShampooクロニクルとなっています。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

デモタイトルは「バーキン風」
 

ガイド:
電子音の使い方が気持ちいい「メロディ」からはヨーロッパ・・・フランスあたりのデカダンなポップスの香りがします。何かモチーフがあって作られた曲なのでしょうか?

KC:
最初、折茂さんからもらったデモのタイトルが「バーキン風」でしたので(笑)。前半は折茂さん、後半は僕が作りました。アレンジは「バーキン風」という縛りからちょっとだけ逃れる、というのが課題だったかもしれません。

折茂:
今後、デモにタイトルを付けるときは気をつけます(笑)たしか昨年の猛暑の中、作った曲です。デカダンな午後でしたよ。

ゲンスブールのカヴァー
 

ガイド:
前作では全てオリジナルでしたが、今作ではカヴァーも織り交ぜられていますね。9曲目の「Bonnie and Clyde」は、没後20年で映画「ゲンスブールと女たち」も公開中のセルジュ・ゲンスブールの作品ですが、やはりゲンスブールはお好きなのでしょうか?

KC:
好き!ではありますが、思い入れはあまりないです。(日本の好きな歌謡曲作家ぐらい)「Bonnie and Clyde」ということで、歌はもちろんのこと、めったに弾かないギターでも(無理やり)コンビを組みました。左が折茂さん、右が僕です。

折茂:
「Bonnie and Clyde」ではLeg Two制作者でもあるHarry氏にドラムをお願いしました。生ドラム。ドラム以外全員ヘタっていう(笑)…

ニューウェイヴな「はこ」
 

ガイド:
個人的に一番好きな曲が「はこ」。スピード感と情念が入り混じった感じ。やっぱりニューウェイヴの魂を感じると言うか・・・ 最初、“はこ”って何を指しているのだろうと思ったのですが、何度が聴いている内になるほどと。

KC:
Shampooをやるときは、何かしらニューウェイヴっぽいことを意識しているのかもしれません。とくにこの曲はニューウェイヴっぽいと思います。整合性に欠けるところを勢いで突破!みたいな。ただ、ギターバンドでならともかく、打ち込みでこういう感じを出せるようになったのは、21世紀に入ってShampooに参加してからです。

折茂:
「はこ」はShampooのごく初期の曲ですが、今回KCさんによるリアレンジ、4D-mode1の横川理彦さんにバイオリンを弾いていただきました。
  • 前のページへ
  • 1
  • 6
  • 7
  • 8
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます