年に一度だけ資産配分を見直すならどういうやり方がいいか

年に一度だけ資産配分を見直すならどういうやり方がいいか

毎月3万円ずつのつみたて投資をしている人であれば、3万円の購入内訳は不変でよいのか、その見直しがメンテナンスの優先事項です。なぜなら収益の源泉は購入資産の選択にあるからです。第6章でご案内したように、この5年間では日本株だけに投資し続けた人と新興国株だけに投資し続けた人とでは20%近いパフォーマンスの差がでました。

資産の最適組合せを年に一回考える

資産クラスを大きくくくれば、日本株、先進国株(世界株などとも呼ばれる)、そして新興国株の3つですが、その地域分散をどう組み合わせたら全体最適(アセットアロケーション)が実現するのか、そのための調査と考察が必要です。

もっと細かく考える余裕があれば、先進国株を米国株、欧州株に分け、新興国株をアジア株とその他新興国株に分けて、より細分化された組み合わせを作ることも有効です。そうするとこの5年間の最高の資産配分はアジア株式に100%だったことが結果論で分かります。

では、未来に向けて何を買うのがもっとも儲かるのでしょうか?日本株なのか?先進国株なのか?新興国株なのか?それとも、やはり3地域に分散して3分の1ずつ買っていくのか。その方針を年に一度だけ見直します。その考察の参考とするために、地域ごとの株価の推移をインデックスで振り返ります。

インデックスで比較する

ここで注意したいのは、あくまでも地域間の比較をしているのですから、インデックス株価で比較しなければならないという点です。MSCI(モルガンスタンレーが作る指標株価)やS&P500などの中立的株価指標の推移で無心に地域間の差を調べて予測しましょう。異なる地域に投資する投資信託同士を比較するなど時間のムダですから、決して行わないでください(それはリンゴとオレンジを比べるような愚です)。その差異には、地域差とファンド差が混在しているので、結論をミスリードしがちです。

オルタナティブも分散の一コマになりうる

近年は投資信託の品揃えが豊富になったおかげで、オルタナティブ投資も「つみたて」でできます。たとえば、不動産投資信託(リート)やコモディティ投資信託などを3万円の一部に当てるという策もアリです。しかし、なんでも分散とはいっても分散には限りがあります。どんなに細かく組み合わせたとしても、3万円であれば最大で3本の投資信託しか買えないこともご理解ください。3分の1をオルタナティブに当てるというのはかなり挑戦的な選択です。

次のページは「持っている資産の全体最適を作る(リバランス)」です。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。