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溝規制より影響大! ボールのスピン量実測レポート(3ページ目)

2010年より施行されているフェース面の溝規制。しかし、クラブ以上にボールのバックスピン量に影響するのが、ボールの種類。弾道測定器「Foresight GC2」を使って実測検証しました。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド


海外メーカーがスピン量多し!

KIRA KLENOT

意外なスピン性能を持つキャスコ「KIRA KLENOT(キラ クレノ)」

面白いのは、スピン系の中でもスピン量に差があったことです。
外国ブランドのタイトリスト「PRO V1」やキャロウェイ「TOUR iZ」のスピン量は比較的多めでした。そして、日本のブリヂストン「X-01 MILD/SOLID」や、ダンロップ「SRIXON Z STAR XV」は、そうしたボールより平均で1000回転/分ほど少ないという結果が出ました。と言っても10000回転/毎を超える高いスピン性能なのですが。

ガイドは、日本のメーカーはまずドライバーの飛距離を、アメリカのメーカーはコントロール性を重視するというツアープロの話を人づてに聞いたことがあります。この結果はそうした話を裏付けるものです。1000回転/毎程度という微妙な差は、極限まで進化した現代のゴルフボールの最後の最後のさじ加減を感じさせます。

ちなみに、意外にも健闘したのがキャスコ「KIRA KLENOT(キラ クレノ)」。
みるからにアベレージ層向けのボールですが、プロの使用率の高い「PRO V1」などを上回るほどの高いスピン性能でした。多少、不安定(スピン量の差が大きめ)でしたが。ゴルフボールも見かけにはよらないようです。

コントロールを重視するゴルファーは、スピン量の多いボールを選択し、逆にスピン量が多すぎるゴルファーであれば、少し少な目になるボールを選択すると、トータルで良い結果が期待できるでしょう。ガイドとしては、アベレージゴルファーであってもアプローチでしっかりスピンのかかるボールを選択するのがおすすめです。その中から、飛距離が出るものを選択すると良いでしょう。
クラブ同様、ボールのフィッティングの重要さを感じずにはいられません。

これまで、ボールにあまり関心のなかったゴルファーには、ボールの種類を統一してみてほしいところです。特に、アプローチショットでのボールの高さ、止まり方の違いの大きさに驚かれることでしょう。

<参考サイト>
2010年施行!クラブフェース溝規制とは
クラブフェース溝規制で、一体何が変わる?

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