one for the road, 帰り道のための一杯
今回の記事は、2011年3月発売の拙著『東京の喫茶店~琥珀色のしずく77滴』でご紹介した白金のお店の魅力をお伝えします。カフェ・ベル・エキップは白金高輪駅前、プラチナタワーの裏手の住宅街にひっそと隠れています。
白金高輪駅のすぐそばではあるものの、カフェ・ベル・エキップはいささかわかりにくい場所に潜んでいます。霧雨の午後、静かな住宅街の細い路地に面した出窓に、水出しコーヒー器具と数冊の本がランプの光に浮かんでいるのをみつけました。
漆喰の壁、深い焦げ茶色の家具に囲まれた小空間。
初めての小さな密室は息がつまるという人も、カウンター席とテーブルの間が仕切られているので、おそらく緊張することなく楽しめるでしょう。
ネルドリップのコーヒーと気品あるカフェ・ウィンナー
お酒も豊富。夕方からは静かなバーとしても堪能できます。
「アレンジコーヒーこそ腕が試されると思うんです」
つまりはバーにおけるカクテル的存在でしょうか。
▼いただいた自慢のカフェ・ウィンナーはひと味ちがうおいしさでした。