前述のとおり、今回はユーザーのネットワーク利用度によって被害の度合いは違った。だが今後、さらにネットワークに特化したサービス展開になってくると、ユーザーのダメージはより深刻なものになってくる。

PSNが停止してPS3を起動すらしなくなったユーザーもいれば、全くお構いなしに本体を購入したような新規ユーザーもいる。
現在はゲームのオンライン対応について必要不可欠、とまでいっていないユーザーも多いが、近い将来、すべてのゲームにオンライン機能は必須になる。

その前段階で今回のような大規模障害となったのは、ある意味では幸いだったのかもしれない。
SCEはこの教訓を活かして、NGP以降のオンライン環境を堅牢なものにしていって欲しい。

まずはその為にも、今回の被害に対する補償を不足ないものにする必要があるだろう。
今回のお詫びとしてSCEから「感謝とおわびのパッケージ」が提供されるが、はっきり言って少々微妙だ。
提示されたリストからPS3から2本、PSPが2本の計4本がプレゼントされるとあるが、特にPS3のタイトルはフルパッケージのものが1本もない。
海外のパッケージに『inFAMOUS』などのフルパッケージが含まれることを考えると、本当に、もう、なんなのかと言いたくなる。
(この辺はPlayStationPlusの海外との温度差と同様だが)

また、報告の不備が取りざたされている点、責任のないユーザーが迷惑を被っている点など、ある電力会社を思い出さないでもない状況だ。

なにより大事なのは「安全です」という建前でサービスを提供している以上、出来うる限りの安全対策はやっておかなければならないということである。
何か問題が起きてから「やっぱり安全ではありませんでした」と説明されて納得するユーザーなどは存在しない。

個人情報の保全は、たとえ第三者からの攻撃であろうと、「天災」では済まされない事態である。ゲームをプレイするうえでの個人情報は「守られて当たり前」。今後の安全対策について、SCEの度量が試されることになるだろう。


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