礼金や敷金、更新料など賃貸に関わる費用の是非を問うことは、かなり前から続いています。これらの費用が法的な根拠がなく、地域ごとに慣習として行われてきたものであることが、その要因です。

昔は部屋を貸す大家と貸してもらう店子の間には、強い上下関係があり、大家さんの言われるままにお金を支払っていた時代がありました。
ところが、根拠のない金額や正当性のない不透明なお金を支払うことへの疑問の声があがり、最近では裁判も多く行われています。

今回はその中でも「敷金」について考えてみたいと思います。

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そもそも敷金とは


そもそも、敷金とはどういった性質のものなのでしょうか。
辞書では、「貸家・貸間の借主が家主に預けておく保証金」とあります。では、「保証金」とはどんなお金でしょうか。

レンタカー

レンタルすると保証金を払うもの。車も部屋も同じ考え

「保証金」とは、万が一発生するかもしれない債務に対する担保のために、特定の関係者間でやり取りされる金銭のこと。たとえば、レンタカーを借りるときにはレンタル料金に加えて保証料を支払い、無事に何事もなく車を返却したときにはその保証料のみ返金される仕組みです。賃貸の場合、「保証金」という名目で実際にお金のやり取りをしているのは主に関西で、その他の地域は「敷金」と言われています。

その性質から考えれば、賃貸借契約を解約したとき、つまり部屋を退去した時には最初に預けた敷金はすべて返却されるものです。ところが、実際には全額そのまま返却されることはほとんどありません。入居中に家賃を滞納すれば敷金から充当されたり、また退去するときに原状回復しなければならない箇所の費用負担をしたりします。その残りが返金されるため、いくら返ってくるのかはケースバイケースなのです。

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