益子から大阪へ=里山から下町へ
カフェやアートを愛する人々のあいだで、憧れと敬意をこめて語られてきた名前があります。益子のスターネット。栃木県益子の力強い土は、長年にわたって豊かな田畑の実りと日用に愛される素朴な焼きものを育んできました。そこに自分の本当の居場所を求め、東京でのキャリアを捨てて移り住んだのがスターネットのオーナー、馬場浩史さん。
2011年4月、待望のstarnet大阪がオープンしました。
やがてスターネットは静かな里山に横たわる星座のような存在となり、全国の人々を益子に惹きつける輝きを放つようになったのです。
3月11日、震災と原発事故がすべてを変えて
starnet大阪のカフェは二階の一室に設けられました。
カフェには益子のスターネットから運ばれた家具が静かに並んでいます。
関西にももうひとつ、そんな場所を持てたら――馬場さんたちがそんなことを考えはじめたときに、あの大地震が益子をも揺さぶったのです。
▼東日本大震災が益子にもたらした影響は?