ナバホの聖地! モニュメントバレー
モニュメントバレーは、ネイティブアメリカンのナバホの人たちが昔から聖地として崇めていた場所で、アリゾナ州とユタ州の州境にあります。モニュメントバレーを含むこのエリアは「ナバホネイション」と呼ばれ、広さは約67000平方キロメートル。独自の自治を持っていて……不思議な感じがしますが、アメリカの中にある「独立国」として認められています。モニュメントバレーは、ビュートと呼ばれる大地から突き出たような岩がポコポコある場所で、正式名称はモニュメントバレーナバホトライバルパーク。その大きなビュートの高さは、約300m。それぞれ形にちなんだ名前が付けられています。
青空の下、赤い大地に聳え立つ赤い岩というモニュメントバレーの景色は、アメリカを代表する風景として、数々の映画に登場しました。代表的なものが、1900年代中ごろの西部劇で「荒野の決闘」や「駅馬車」など。それ以降も「バックトゥザフューチャー3」や、「フォレストガンプ」なども有名。
場所&アクセス
モニュメントバレーへのアクセスは、車かツアーのみ。公共交通機関では行けません。グランドキャニオン国立公園から約3時間、レイクパウエルから約1時間半。最寄りの国際空港は、ラスベガスのマッキャラン国際空港。ラスベガスからは車で約6時間半なので、日帰りは少し難しいです。最寄りの街はカイエンタと言い、モニュメントバレーまで約20分のところにあります。車でシーニックドライブを走る
モニュメントバレー内には、約27kmの景色のいいドライブルート(シーニックドライブ)があり、自分の車で入ることができます。この道は未舗装ですが、セダンでもドライブできます。ビューポイントがたくさんあり、その1つ1つにパーキングと看板が立てられているので、寄りながら観光します。一番有名なポイントはジョンフォードポイント。映画監督ジョンフォードが、好んで撮影を行った風景をそのままの姿で見ることができるポイントです。
ナバホのガイドツアーに参加
ナバホの人たちが行うツアーもあります。トラックの荷台に椅子を付けたような車でバレー内を走るというもの。現地に住むナバホのガイドさんが、モニュメントバレーの歴史、岩にまつわる謂れなどを話してくれます。ツアーでは、一般車両では入れないシーニックドライブ以外のプライベートエリアにも入って行きます。全室モニュメントバレービューの「ザ・ビューホテル」
2010年にモニュメントバレーの壁面にオープンした園内唯一のホテル。全室モニュメントバレーに面していて、素晴らしい朝日、夕日に染まるモニュメントバレー、そして星空を部屋の中から見ることができます。ギフトショップとレストランも併設。<DATA>
■The View Hotel (ザ・ビューホテル)
住所:Monument Valley Tribal Park, UT 84536
TEL:1-435-727-5555
料金:200ドル弱~
フォレストガンプポイントを忘れるな!
映画「フォレストガンプ」で、アメリカ中を走り続けたフォレストが、急に走るのをやめるのも、このモニュメントバレー。フォレストガンプポイントからの風景は、モニュメントバレーを紹介する写真にもよく使われていますが、「フォレストガンプポイントを見つけられなかった……」と言う話をよく聞きます。確かに、ここへの行き方は調べてもなかなか見つからないもの。実はこのポイント、モニュメントバレー内の中ではなく、モニュメントバレーのゲートの前を通るフリーウェイ163沿いの東側にあります。グランドサークルを車で回る場合、西側のグランドキャニオン国立公園から来る人が圧倒的に多く、そのまま西から来てゲートに入ってしまうので、フォレストガンプポイントにたどり着かないのです。
西から来た場合、ゲートを通り越してさらに約15分ドライブ。そこからモニュメントバレーを振り返るとフォレストが走るのをやめた時に映っていた風景を見ることができます。「フォレストガンプポイント」という看板はあませんが、ポイントの両脇にはパーキングがあり、よく写真を撮っている人も多いので分かるはず。
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■Monument Valley Navajo Tribal Park(モニュメントバレーナバホトライバルパーク)
料金:大人5ドル、9歳以下無料
時間:6:00~20:00(5~9月)、8:00~17:00(10~4月)