レンジらしさは健在
最上級のヴォーグにも同じスーパーチャージャーを積んだモデルを用意するが、ランドローバーのオンロードスポーツ担当?といえばレンジローバースポーツだろう。カイエンなどの成功に刺激を受けて登場した感のあるレンジローバースポーツだが、レンジらしくボディ四隅が把握しやすく、ナチュラルな運動特性を基本に5.0Lの大排気量と低速からスーパーチャージャーが加速を後押しする。スーパーチャージャーならではの過給音が独得で、伝統の高級感とスポーティな雰囲気が絶妙にマッチする。もちろん速いし、足まわりも硬めではあるが、ヴォーグとは違った魅力を備えていて、もし個人的に手に入るならヴォーグかスポーツのどちらがいいかなんて夢想してしまう。もちろん車高の低いスポーツの方がフットワークは俊敏だから走り重視という人にはスポーツがオススメだ。車高が抑えられている分、乗降性もいいというおまけも付く。
ほかにもML63AMGという強烈な超級SUVが存在するが、こちらはド迫力フェイスとハイパワーを活かして高速道路を滑走するのが向いている。高速もワインディングも難なくこなすカイエンターボやレンジローバースポーツとは趣向が違う。
ハイパワーだけではない個性
エコ性能のアピールを強めるMクラスにあって、ML63AMGの存在感は際立っている。価格は1490万円。写真はML350で価格は798万~814万円