REITファンドとは? 

最近、ネット証券の売れ筋ランキング等によく登場している投資信託に、REIT(リート)ファンドがあります。トムソン・ロイター傘下の投信情報サービス会社リッパーによると、国内で販売されているREITファンドの4月末純資産残高は約5兆3,190億円となり、5ヶ月連続で過去最高を更新しました。
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REITの安定した家賃収入等のおかげで、REITファンドでは高配当が期待されています。


このREITファンドとはどのような投資信託で、なぜ人気を集めているのでしょうか?まずはREITファンドの基本からみていきましょう。REITファンドとは、不動産投資信託(REIT)を投資対象としている投資信託のことです。

投資対象となっているREIT(Real Estate Investment Trustの略)は、不動産投資信託または不動産投資法人を表します。多くの投資家から集めた資金を投資法人が不動産等に投資し、そこから生じる賃料や売却益を投資家に配当(分配)する仕組みになっています。

つまり、REITファンドは、高配当や高利回りなREITに投資する投資信託です。簡単に言うと、少額で始められる不動産投資というイメージです。

REITファンドが今、注目を集めている理由は何なのでしょうか?主なものとして、次の3つが考えられます。

魅力1:高分配金

REITでは不動産から得る賃料収入等を主な収益源としています。一般的に、賃料収入は株価変動ほど大きく変動しませんので、REITを投資対象とするREITファンドでも、安定的に収益を得ることができます。

また、安定的な収益が期待できる上に基準価額が安い時に購入することで、値上がり益を期待することもできます。

さらに、REITファンドの中には、分配金を支払う投資信託が数多くあります。REITから安定的に収益を得られるため、REITファンドでは安定的な分配金の受け取りが期待できます。REITファンドの中には、年間の分配金利回りが10%を超えるものが多くある点も人気を集める要因となっています。

魅力2:為替差益 

REITが取引されている市場は、日本国内だけでなく海外まで幅広くあるため、REITファンドの投資対象も、国内から海外まで様々な種類があります。たとえば、ドル円相場ではここ数年、円高米ドル安の傾向が続いていますので、今後円安米ドル高に為替相場が動けば為替差益を期待できます。そのため、円高外貨安の時に海外を投資対象としているREITファンドを購入することで、将来円安外貨高になった時には為替差益を期待することができます。

魅力3:少額から不動産投資が可能

不動産投資と言うと数千万円、数億円もの資金が必要になりますので、ちょっと手を出しにくいという人が多いかもしれません。しかし、REITファンドの場合は投資信託ですから、1万円から購入できます。つまり、手軽に不動産投資を味わうことができるのです。さらに、不動産投資に詳しくなくても、プロが選定したREITを投資対象としている点も物件選びという点では安心感につながります。

次のページでは、REITファンドに潜むリスク、そしてリスクへの対処法を解説していきます。