地図の部分書き換えができるLフォーマットを採用
このことからもわかるように、新サイバーナビは、従来の地図フォーマットをやめ、地図を部分的な書き換え(差分更新)が可能な「Lフォーマット」を採用した。地図フォーマット自体は、楽ナビライトやエアーナビでも使用しているものだが、メモリー容量は、新型エアーナビでも16GBなのに対して、新サイバーナビは80GBのHDDを搭載。その容量のすべてを地図データに使用しているわけではないにせよ、サイバーナビ専用に地図を作り込んでいるため、地図の表現はエアーナビなどに対して断然、緻密で多彩だ。またマップチャージにより、通信、またはSDカードを使った地図更新が可能で、最大3年間は無料で地図のバージョンアップができる。
サイバーナビ史上、最高の音質も魅力
音の良さも、新サイバーナビの魅力。カロッツェリアの最高峰カーオーディオ「カロッツェリアX」や、大人気のCDメインユニット「DEH-P01」に関わったエンジニアが音質チューニングを担当していて、上記オーディオにも通じる、ハイファイ的でエネルギー感のあるサウンドを楽しむことができる。ここ数年、カーナビはPNDやメモリーAVナビの登場で低価格化が進んでいる。そちらに開発パワーの多くが注がれていたため、サイバーナビのような高性能&多機能なフラッグシップ・ナビはわずかな進化にとどまっていて「これ以上、カーナビの進化はないかも…」という気にもなっていた。が、新しいサイバーナビは、拡張現実の概念を初めて市販ナビに取り込み、今後の発展も大いに期待させてくれる。そんな画期的なナビに仕上がっている。
なお、発売は5月下旬の予定。すべてオープン価格だが、実際には専用カメラ&クルーズスカウターユニット付のAVIC-VH09CSで約30万円前後、専用カメラ&クルーズスカウターユニットが別売のAVIC-ZH09で約25万円前後と、従来のサイバーナビよりもリーズナブルな価格が予想される。
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