実例からコミュニケーションを図る工夫を考える2
リビングの柱から階段をみる
リビングの柱から階段をみる
壁にすると室内が狭く感じられるので、柱をたてルーバーとして広さを演出しました。さらに階段の上り下りは家族の気配を感じさせます。
借景を生かす
借景を生かす
北側に緑地帯と大きな桜があります。積極的に風景を生かす窓を設けることで室内空間がよりダイナミックになります。
段差をつけた子ども部屋
段差をつけた子ども部屋
子どもは高さの変化が好きです。遊び心があるからです。高校生や大学生になったら低い床には衣類や机を置き、上段を寝室にすることも。高さによる収納の分け方で整理しやすい面もあります。
ガイド佐川のワンポイントアドバイス
家族は何気ない会話が大切で、その何気ない会話というのは自然のうつろいや日常の中で生まれてきます。毎日使う階段や廊下を工夫することで小さな気づきが与えられ、会話につながるのです。例えばお父さんが最近買った本が階段の本棚においてあれば、子どもがお父さんはこんな本が好きなのかということに気づくこともあるでしょう。リビングのソファに座りテレビを眺めていてもなかなか話は弾みませんが、暖炉に薪をくべながらであれば自然と会話が弾むということもあります。つまり、何か行為をしながらの言葉です。廊下や階段にはそれと似たものがあるのです。間取りを考える際にもう一度、廊下・階段でどんな言葉が生まれるかを考えてみて下さい。