美術館/エリア別おすすめ美術館

鎌倉の美術館(4ページ目)

いつ訪れても新しい発見のある街、鎌倉。歴史ある寺社、情緒溢れるカフェや喫茶店、美しい自然などなど、見どころに溢れています。そんな鎌倉は美術館の街でもあります。紫陽花やバラが見所の6月、鎌倉のオススメ美術館をご案内します1

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

鎌倉市鏑木清方記念美術館
~美人画の巨匠の邸宅が美術館に

いつも賑やかな小町通りから、脇の路地に2、3歩足を踏み入れただけで周囲は閑静な住宅街に早がわり。このメリハリが鎌倉の人気の一つかもしれません。
鏑木清方美術館

小説や映画に登場しそうな静かな邸宅 鎌倉市鏑木清方記念美術館  

その住宅地のなかにあるのが、日本画の巨匠、鏑木清方(かぶらききよかた)の邸宅跡地にできた鎌倉市 鏑木清方記念美術館です。入り口の格子戸などは旧宅の部材を用いて復元したもの。鎌倉の「暮らし」も若干ながら体感できる、しっとりと落ち着いた美術館です。

優美で繊細な女性の姿を描いて人気を博した清方は、東京神田の生まれ。雑誌や新聞の挿絵画家からスタートし、その後、肉筆画へ。なかでも、優美で柔らかな線で描かれた美人画は多くの人々から支持され、美人画といえば清方と言われるほどになりました。

館内にはその美人画をはじめ、生粋の東京っ子であった彼の下町情緒あふれる絵などが展示されています。
かつてのアトリエをそのまま再現

かつての画室を再現

また、館内に展示されている画室は鎌倉の旧宅建築当時の部材を使用し再現したもの。鎌倉に来る前に使っていた牛込矢来町の画室(建築家の吉田五十八設計)を清方は非常に気に入っており、鎌倉の画室もそれに模したものを作らせたのだそう。
紫陽花モチーフのオリジナル小風呂敷

紫陽花モチーフのオリジナル小風呂敷

ミュージアムショップには、清方が好んでいた紫陽花をモチーフにしたさまざまなオリジナルグッズや、絵はがきなどが充実。和がお好みの方へのお土産にぴったりのグッズもそろっています。

<DATA>
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下1-5-25
TEL:0467-23-6405
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜 (祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替・特別整理期間、年末年始
入場料:収蔵品展 一般200円、小・中学生100円
特別展 一般300円、小・中学生150円
公式サイト

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