続いてはこの 「いかりスーパー」の駐車場に停まる車を店舗別に比較。駐車台数だけでは面白くないので、最寄りの公示地価と最寄り駅での賃貸相場をも比べてみました
芦屋では10台に1.5台がベンツ!
山手幹線沿いの「いかりスーパー岡本店」
西宮市代表の夙川、芦屋市代表の芦屋川、東灘区代表の岡本、いずれも3台に1台以上(夙川は約半数!)が外車という結果。気になる「ベンツ率」は岡本が0台というのが意外でしたが、尼崎代表の塚口と夙川、芦屋川はどれも10台に1台はベンツという結果でした。これを見る限り「いかりスーパー」は「金持ちのスーパー」といってもよいでしょう。
しかし、外車に乗っていても住居費を切り詰めていては高級住宅街のイメージではありません。そこで、不動産相場と何らか関連があるのか?ということで各々項目について相関係数を計算してみましたところ、高い相関があると認められたのは「2LDK相場/外車率」「3LDK相場/外車率」で、相関係数はそれぞれ0.915と0.584でした。(ちなみに相関係数とは、非常に荒っぽくいえば1(-1)に近づけば近づくほど相関が高く、0というのは「全く相関がない」という状態です)
外車が多い街は2LDKの賃料も高いといえるわけです。
2LDKに住むのはカップル世帯、3LDKはファミリー世帯と仮定すれば(荒っぽくてスイマセン!)、可処分所得の高い裕福なカップル世帯は、賃料の高いエリアであればあるほど車にもお金をかけていると考える事ができます。一方ファミリー世帯は、裕福な人程一戸建てや分譲マンションの「持家」が増えるため、2LDKよりも相関が低くなっていると考えてもよいでしょう。
ちなみに元データについてですが、ともに44台駐車していた夙川店と芦屋店はそれなりに信憑性がありますが、塚口店と岡本店には少し補足が必要です。
「いかりスーパー塚口店」の駐車場は他の店舗の利用者も利用する為すこし「不利」である
まず、25台の駐車があった塚口店。ここは専用駐車場ではなく提携駐車場、すなわちスーパー以外の利用者、たとえばブックオフ(こちらの提携駐車場でもありました)に行く人や周辺で食事をする人の利用も含まれます。とはいえ幹線道路沿いでもなく車では入りにくい立地なので勝手知ったる近隣エリア住民の利用が多いと推測できます。
続いて岡本店。店舗の屋上に駐車場があるのですが利用台数はわずかに4台!仕方が無いので、明らかに利用客の車と思われる店の目の前の路上駐車(2台)も合わせての数字としました。雨にも関わらず店内はそこそこの賑わい。決して駅近とは思えない場所なのですが、徒歩でのお客様が多かったです。
次のページでは、今回調査した4つの店舗の周辺の雰囲気を簡単にご紹介します。