家そのものより建築後の暮らしが大切

家を建てるなら、だれもがいい家を建てたいと思うはずです。憧れのスタイルのリビングにしたいとか、欲しかった機能を搭載した設備機器を設置したいなど、思い描いていた理想の形を実現したいものです。たとえ予算オーバーしても、満足のいく家を建てたいと思う人もいるでしょう。

団らん

家族と過ごす時間を大切にするなど、日ごろの暮らしを重視して、無理のない家づくりをしたいものです

でも、ちょっと待ってください。一番大切なのは、実は、家そのものではなく完成した家でどんな暮らしができるかなのです。家を建て、維持していくことが人生のすべてではありません。夢を盛り込んだ家で、自分が望んでいた暮らしを満喫できなくては、家を建てた意味が半減してしまいます。

家より大切な暮らしとは?

家そのものよりも大切な暮らしとは、どんなものでしょうか。

例えば、オープンキッチンを採用した人なら、夫婦や親子一緒になって料理をしたり、友人を招いて得意料理を振る舞ったりといった生活をイメージしていたのではないでしょうか。あるいは、リビング階段のプランを採用して子どもが毎日のように友達を連れてきて元気に遊んでいる姿を見たかったとか、趣味を気兼ねなく続けられるスペースをキッチンの近くに設けて家事と両立させたかったなど、それぞれのプランには、心積もりがあったはずです。そういう思い描いていた暮らしが実現できるかどうかがとても大切なことだと思うのです。

予算オーバーしてしまう人もいるけれど

プランの打ち合わせをしているうちに、建材をよりよいものにグレードアップしたり、多数の設備機器を追加して、予算オーバーになってしまったという話はよく聞きます。

「少しくらい予算を上回っても満足のいく家ができるならかまわない」と考える人はたくさんいるでしょう。確かに「少し」なら問題はないのかもしれません。けれども、「少し」が積み重なって最終的に「かなり」の金額になってしまうこともあるでしょう。新築後に始まる住宅ローンの返済を考えてください。もしかしたら、家が広くなったら、光熱費がよけいにかかる場合もあります。返済負担が大きくのしかかって、生活のレベルや仕事に影響するほど膨らんでしまったのでは、何のための家づくりかわからなくなってしまいます。

次ページでは、すでに家を建てた人たちがどんな資金計画をもとに新築したのかを参考に見ていきましょう。