あらかじめ知っておくと心づもりもできますし、事前に用意できます。地域によって、多少価格に差がありますので、それを知っておくのもベター。
基本は「礼金・敷金・仲介手数料」
一般的に必要だと言われているのは、礼金・敷金・仲介手数料、そして前家賃です。礼金・・・大家さんに支払う、部屋を借りることへのお礼として支払う一時金。退去しても返却はされないもの。(詳しくはこちら→「礼金」の性質と最新事情(1))
礼金の慣習は地域や物件によって差があります。最近は借り手の礼金0へのニーズが高まっており、それに伴って実際の物件も礼金0にする傾向にあります。ただし、この傾向は首都圏に強く見られ、中部や一部の関西圏では、首都圏よりやや礼金が高めになっています。
また、礼金という慣習は北海道や関西、福岡などではあまりなく、代わりに「敷引(保証金)、敷引き」という制度があります。これは、最初に預けた敷金から必ず何ヵ月分かは引かれるというもの。結局は、敷引き分が礼金と同じような意味を持っています。礼金がなくても、「敷金(保証金)4ヵ月、敷引き3ヵ月」の場合なら3ヵ月分は返ってきません。
(詳しくはこちら→「全国の礼金・敷金、平均相場は?」)
敷金・・・毎月支払う賃料を滞納した場合や、入居中の部屋に通常使用以上の損傷を与えてしまった場合の修繕費用として事前に預っておくもの。担保する目的があり、入居中に債務不履行がなければ退去するときに返還されるもの。敷引き制度をとっている場合には、敷金が多くなる傾向にあります。
仲介手数料・・・部屋を仲介してくれた不動産会社への手数料。宅地建物取引業では仲介手数料は家賃の1カ月分を上限としているが、最近では仲介手数料半額あるいは「なし」としているケースが増加傾向。
前家賃・・・通常、家賃は前払い制となっているため、契約したときには契約月の日割り家賃+翌月の家賃1カ月分を支払うことになる。
これらをまとめてみると、
(○ヵ月=家賃の○ヵ月分)
となり、家賃の4~6ヵ月分ほどが必要になります。でも、これ以外にもお金は必要なのです。
>>>そのほかに必要なお金は?