MDV-525はMDV-727DTのBluetoothレス&ワンセグ版
MDV-525は、MDV-727DTのフルセグ対応地デジチューナーをワンセグチューナーに変更し、Bluetoothレシーバーを省いたものと思えばいい。それ以外は、ナビ部とオーディオ部を分離した無干渉セパレートシャーシを始め、高輝度ホワイトLEDバックライトを採用した7型WVGAのスーパーファインビューモニター、超高速データ読み込みと高耐久性を誇る車載スペック16GB SSD、スクロールが早いジェット・レスポンス・エンジンII、データへのアクセスが素早くできるようデータを効率よく格納&圧縮したS3フォーマットなど、ほとんど同じ内容だ。検索は約3700万件のピンポイント住所検索を始め、個人宅を含む約3700万件の電話番号検索、周辺検索、名称検索、ジャンル検索などが可能。MDV-727DT同様、全国約7万件のマップル・ガイドデータも収録する。案内も3D交差点イラスト表示や一般道レーン案内、スマートIC案内、ぬけみち表示、交差点読み上げ&ジャスト案内など、MDV-727DTの機能を、そのまま踏襲している。
DSP内蔵でサウンド調整が充実
AV機能も充実。音楽&動画は、SDカードやUSBデバイスに保存したデータでも楽しめるが、再生可能なファイル形式は、音楽がMP3/WMA/AAC/WAV/FLAC、動画がMPEG4/H.264/WMAと多彩。USBは1アンペア出力だからiPhone4の充電にも対応しているほか、ポータブルHDDのバスパワー駆動に対応する可能性も高い。サウンド設定機能も充実。DTA(デジタル・タイム・アライメント)により、視聴位置に合わせた音場再生が可能なほか、クロスオーバーやイコライザー、バスエンハンスト、スペースエンハンサーといった音質補正機能も充実している。細かい部分だが、プリアウトとアンプデリートサーキットを装備しているので、外部パワーアンプを増設してグレードアップを図りたい場合にも有利だ。
MDV-525に搭載した車載スペックSSDの容量は、MDV-727DTと同じ16GBなので、再生中のCDの音楽をダイレクトに録音可能。フォーマットはAACで、128kbpsの通常モードと、256kbpsの高音質モードの2種類を選択できる。メモリーの全録音領域を使用した場合、通常モードなら約1000曲、高音質モードで約500曲を内蔵メモリーに保存し、簡単に再生できる。
発売は夏。価格は10万円前後か
画面の傾きをディスプレイ上部が手前に倒れる方向に調整できる逆チルト機能は、ケンウッド・ナビならではのものだが、これがなかなか便利。ダッシュボードが傾斜したクルマに2DINナビを装着したとき、外光反射によって画面が見えづらいこともあるが、ケンウッド・ナビなら画面を逆チルトさせることで、反射を解消できるからだ。こちらの発売も夏の予定。価格は当初9~10万円前後と予想される。地デジの画質にそれほどこだわりがないなら、MDV-727DTやMDV-626DTよりもお手頃価格で、地デジとBluetoothを除けばほぼ同じ内容のMDV-525は、コストパフォーマンスに優れたモデルといえるだろう。
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