見積書も無い、契約書も無い、リフォーム希望も通らない!?
腕は確かなのでしょうが、聞く耳を持たない職人は、いつの時代にもいるようです。
叔父さんは翌日やってきました。Fさんがリフォームのことを話そうとするよりも先に、叔父さんは直す必要のあるところを次々と教えてくれます。家のことを理解してくれているのはありがたいのですが、Fさんのリフォーム要望についてあまり話を聞いてくれません。やっとFさんが導入したいシステムキッチンや外壁仕上げについて話をすると、叔父さんは「そのメーカーはやめた方がいい」と一言。詳しく事情を聞こうとしても「アフターフォローが悪い」とか「値段が高い」などと言い、取り合ってくれません。
やがて工事費用の話になると叔父さんは「姉さんの家だから特別に安くしてあげて500万円」と言いました。でも気がかりなのは、見積り書を書面にしてくれないこと、契約書なんかいらないと言われたこと、さらにFさんの希望するメーカーの設備ではないものでリフォームされてしまうということでした。設備品のカタログを持ってきてくれたけれども、ある特定のメーカーのものだけ。その他のメーカーの設備について話を聞いても、適当にはぐらかされて詳しい話を教えてくれません。
困ったFさんは「まだいろいろ考えているから、返事はもう少し待ってください」と伝え、その日は叔父さんに帰ってもらいましたが、リフォームに携わる人はこんな態度なのかなと、半ばあきらめに近いものを感じていました。
親戚という立場上、なかなか意見をしづらいということに頭を悩ませたFさんは、ある行動に出ます。次のページでご紹介します。