リフォーム費用/リフォーム見積りの読み方・諸費用

私が高いリフォーム見積りに決めた理由(2ページ目)

リフォームでは相見積りで金額比較をすることが多いと思いますが、必ずしも見積り金額が一番安い業者が良いとは限りません。今回は実際に見積り金額の高い業者で決定した施主に取材させていただき、お話をお聞きしましたので、ご紹介いたします。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド


施主の要望を優先し、不安を取り除いてくれた業者

信頼関係

値段も大切ですが、いかに施主の要望に応え、さらに不安を取り除いてくれるかが重要です。

やがてB社とC社の担当者から連絡があり、見積書を提示してもらうことになりました。A社は320万円、B社は360万円です。そして2日後、D社の担当者から連絡がありました。「他社さんからは見積り提示がありましたか?もしよろしければその見積り書を見せてください。その業者さんよりも安くご提示しますので。」

Aさんはカチンと来ました。他社見積りよりも安く提示することだけを売りにしている業者では、Aさんが考えるリフォーム要望をきちんとかなえようとしてくれているのか判断できません。Aさんは当たり障りない表現で、丁重にD社の申し出をお断りすることにしました。

その後のAさんはB社、C社の見積り書で2週間ほど悩むことになります。担当者さんはどちらも誠実そうです。また見積り内容も内訳がしっかりしているため、妥当と感じています。それならば金額の安いA社に決めるべきではないかと思うのですが、B社の担当者が言っていたことが頭に残りました。

「私どもはAさんのプランをできるだけ見積り書にまとめてみました。その中で、補修範囲の判断に苦しんだところがあります。ですが、私どもは該当する箇所を全て補修した場合を想定してお見積りしました。実際にはここまでの改修は必要ないかもしれません。もし、改修や補修の必要がないと判断された個所については、工事後に値引き処理させていただきますので、この金額はAさんが要望されるリフォーム工事の最大金額とお考えください」。

これが決め手となりました。B社の見積りよりも約40万円高そうに見えますが、相見積りにも関わらず、今回のリフォームでかかるかもしれない費用について正直に教えてくれたC社の担当者がものすごく頼もしく見えたのです。Aさんの不安は解消され、C社に依頼することに決めました。工事後、最終的に支払うことになった金額は342万円。仕上がりにも満足しています。Aさんはしっかりプランを練ってくれて、費用についてもしっかりと説明してくれるC社の担当者と出会えたことを、とても嬉しく感じたのでした。

次のページでは、親戚の大工さんに頼む予定を断ってまで、他の業者に依頼したFさんの事例についてご紹介します。

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