リフォーム費用/リフォーム予算・相場とその読み方

無駄な出費をしない!リフォーム費用プランのコツ

リフォームにかけるお金は少ない方がいい、でもせっかくリフォームするのだから少しでも豪華にしたい。そんな思いが交錯して、やっと決断した結果に「あれ?」と拍子抜けしてしまう施主も少なくないとか……。今回はリフォームのお金の掛け方で失敗しないための大切なポイントをご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

リフォームプランを練れば練るほどお金の話は複雑になりがちで、どうしても予算内に収めようとするばかりに肝心なところが手薄になってしまい、なんとなく中途半端なリフォームになってしまうことも少なくありません。

今リフォームでやるべきところ、あきらめるべきところなどを選択していくことも非常に重要ですが、それ以外にもチェックしておくと無駄な予算を防ぐことができる秘訣があることをご存知でしょうか。

今回はコストパフォーマンスを下げずに、リフォームの満足度を上げるためのコツについてご紹介します。

問題意識の高い部分はケチらない

水回りリフォーム

家族のこだわりや、現状の不満が顕著に表れやすいのが水回り。そもそもの問題点をあいまいにしたままリフォームすると、無駄遣い印象の強いリフォームになってしまうのです。(画像提供:株式会社LIXIL

リフォームの要望で比較的多いのが水回り設備などの更新工事です。どうしても汚れやすく、傷みやすい場所であるから仕方ないのですが、この部分を「とにかく改善したい」という要求を持っておられるにも関わらず、リフォームの計画を練っているうちに予算の壁にぶつかり、結局今までと大差のない同じグレードの設備品で間に合わせてしまうことがあります。

しかしこれがリフォームをがっかりさせてしまう多いな要因になっているのです。問題意識が高いからリフォームしようという気持ちになったにもかかわらず、いつの間にか「リフォームをする」ということが目的になってしまい、「今まで使っていたから」という理由で安易に妥協してしまうと、工事が終わってふと振り返った時に、「なんだかリフォームしても生活が変わらない」という思いになり、失望感が生まれてしまうのです。リフォームを検討するに至った経緯をよく考えながら、お金を掛けるところはしっかりと掛けるという基本を忘れないようにしましょう。

リフォームすれば解決する!とは限らない

システム収納

せっかく収納しやすいお部屋にリフォームしても、片付けるモノと人のことを考えていなければ大損することになってしまいます。(画像提供:大建工業株式会社

なかなかお部屋が片付かないので収納スペースを増やしたい、という理由でリフォームをされる方がいます。しかし現実にはやはり片付かず「お金を掛けてリフォームしたのに!」と不満を感じる方もいるようです。そもそもこういった方の多くは、自分が収納したいモノの分析ができておらず、いわゆる「システム収納」に憧れてしまい、カタログやリフォーム実例の写真を見てお部屋が片付くような錯覚に陥ってしまうのです。

このようなことを回避するには、収納したいモノのサイズや使用頻度などを考慮して、我が家に相応しい収納スタイルを検討することが大切です。システム収納のカタログでも、スペースと収納するモノの大きさに合わせて組み合わせが選べるようになってします。もちろん家族だけでなく、リフォーム業者にプロとしてのアドバイスを求め、客観的に収納空間を設計してもらうということも重要です。

次のページでは、ちょっとした対策で無駄な出費を防ぐコツをご紹介します

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