さて――
真飛さんの初舞台公演(1995年3月31日~)『国境のない地図』は、阪神淡路大震災で被災した宝塚大劇場の復興第一作目の公演でした。初舞台生のゆうさんも思ったことでしょう。「初舞台、踏めるだろうか…?」「お客様はいらして下さるだろうか…?」……。しかし劇場もお客様も戻ってきてくれました。舞台に立てる感激も、ひとしおだったことでしょう。
そしてこのサヨナラ公演では東日本大震災が。公演すべての中止には至りませんでしたが、2公演ほど中止となりました。
舞台に立てるということは当たり前のことではない…。それを心底感じ、1回1回大切に演じてきた舞台。
16年間、多くの苦労や悩みはあったでしょうが、舞台に立てる喜びを誰よりも感じたトップスターだったことでしょう。
宝塚の男役の真飛 聖を、花組トップスターの真飛 聖を……私たちは「忘れない」「忘れられない」「忘れたくない」…。
ゆうさん、ありがとう。
お疲れ様でした。
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