7年ぶりのフルモデルチェンジ

フロントマスク

スリーサイズは全長4650×全幅1880×全高1675mm。キドニーグリルを中心としたフロントマスクは適度に押し出しが効いていて、サイドビューも鋭く躍動感を抱かせる。価格は3.0L NAのX3 xDrive28iが598万円、3.0LツインターボのxDrive35iが694万円


プレミアムコンパクトSUVの先駆者といえば、2004年に誕生した初代X3だろう。BMWはSUVではなく、SAV=スポーツ・アクティビティ・ビークルと呼ぶ。SAVは1999年に登場したX5から、X3、X6、そして去年リリースされたX1とラインナップを拡大している。従来のSUVは、スタイリングもボディ構造も、機構的にもタフな悪路を走りきるクロカン四駆の発展系からはずれることがなかったが、BMWのSAVはオフロード一辺倒ではなく、オンロードでの快適性やスポーティなハンドリングを重視。そういった意味ではトヨタのRAV4もライト系SUVの確立に大きな影響を与えてきたが、BMWはもう少し大きなサイズで、高級ラインを狙ってきたのだ。

もはやコンパクトではない

リヤビュー

水平基調のラインで描かれるリヤビュー。テールランプはLEDライトバーを採用し、視認性とBMWらしいデザインを両立している。ランフラットタイヤを標準装備する


2代目となる新型X3は、全長4650×全幅1880×全高1675mmという堂々たるボディサイズを獲得し、とくにワイドな全幅は外から眺めても車内にいてもコンパクトとは言い難い。サイズ感はまさにX1とX5の中間で、もはや日本の住宅街ではサイズを持て余し気味のX5の4860×1935×1775mmと比較しても、新型X3が扱いやすいサイズの限界だと思う。

では、ニューX3が、BMWのプレミアムSUVの顔になりうる質感を備えているのか、というのが気になる向きもいるだろう。X5よりもサイズも価格、つまり車格も下だが、X3の見た目は実に堂々としていてスタイリングも若々しい。フロントマスクは適度に押し出しが効いていて、キャラクターラインを強調したサイドビューもエッジが立っている。キックバックするようなリヤホイールアーチ後方の形状もスポーティだ。リヤビューも安定感と鋭さが同居するリヤコンビランプを中心に、若々しさと質感の高さを存分に感じさせる。先代X3は見ようによってはチープさを感じさせたが、新型X3は完全に払拭されている。

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