京都人の小山シェフが「三田」を選ばれた理由
お店は自然豊かな三田にあります
自分のお店を出すに当たってシェフが「三田」という地を選ばれた理由は、「ケーキが美味しいだけの店」を作るのではなく、京都の路地と自然の中で過ごした小さい頃からの夢を全部実現できる、想像力を掻き立てられるような環境が欲しかったから、とおっしゃいます。
庭の中央には燻製機が!
シェフは人を喜ばすことが心底大好き。お父様の影響もあり、最初は「菓子職人なら美味しいお菓子で人に幸せを与えることができる」とその道に踏み出されたのですが、「路地遊び」で培われた発想からはやりたいことが山ほどあり、その全てを実現させるには自然に恵まれた広大な空間が必要だったという訳です。
歩いているだけでも楽しくなる小山ランド
実際、目の前で熱っぽく語られる小山さんは、まさに溢れんばかりのエネルギーとバイタリティーの塊。失礼ですが、「やんちゃな永遠の少年」という印象です。独立時の決意は「年々若くなっていこう!」だったそうですから、まさにプロジェクト通りですね。一人の職人としてできることの限界も開業当初からよく理解しておられ、「うちの子たち」と愛情たっぷりに呼ばれる弟子や社員の人たちとの「チーム」でつくる「工房」を目指し、実現されています。
暖炉までユニーク! 中で火が焚かれている本物です
ルネッサンス期のダ・ヴィンチやミケランジェロも大勢の有能な職人を抱えた「工房」から、数々の名作を生みだしていったことはよく知られるところですね。お店を一本の大木で例えるなら、その「根っ子」となる工房で才能溢れる沢山の人たちがオリジナリティーを出すべく工夫を重ねて頑張った成果が、新しいお菓子となって実り、客の目に触れる「地上」のお店にズラリと並べられるというわけです。小山さんはアーティスト、マルチクリエイター、プランニング・プロデューサーとして、その要となって「根っ子」と「地上」全てを牽引されて前進されているのです。
次ページでは、小山さん主催の
震災チャリティー企画について御紹介します。