高性能タイプは相変わらずの測位性能
高性能タイプのNV-U76V/VTは、NV-U77V/VTにモデルチェンジした。4.8型ディスプレイを採用したこちらは、デザイン的な変更もなし。地図データは2010年4月締めの最新版に変更されているが、メモリー容量は8GBと、データ量に変わりはない。追加された機能といえば、これまで1時間ごとに細切れでしか記録できなかった走行ログのデータが、最大12時間まで1つのファイルに記録できるようになったことくらいだ。ただし、あまり変わっていないからとがっかりすることはない。独自の自律航法=ポジション・プラスGTによる測位性能は、車速信号を使用しないPNDとしては抜群の正確さ。山手トンネルを池袋方面から大橋ジャンクションに向かって走ってみたが、トンネル内でも自車マークはしっかりと動いているし、トンネル内のオービスの場所もしっかりと教えてくれる。最終的に、実際に走った距離よりも多少の遅れは出た(大橋ジャンクションにさしかかっても、自車マークはジャンクションのちょっと手前にいた)ものの、案内としては問題なしのレベルだ。
渋滞対応、Bluetooth対応など機能が充実
NV-U77VTならば、FM VICSユニットを標準装備し、渋滞情報を取得可能。また77VTも77Vも別売のVICSビーコンユニットを追加でき、これを装備すれば従来を考慮したルート探索もできる。もとより渋滞統計データを収録しているので、渋滞回避に対応しているのだが、VICSビーコンユニットを追加することで、よりリアルタイムの渋滞回避が可能だ。ナビ+TVの2画面機能もある
グルメぴあや全国名物料理、道の駅マップなど、ガイドブックの情報は10冊2万件を収録済み。もちろんPetaMapから、スポット情報を追加することもできる。携帯電話やパソコンと連携することで、より使いでがあるカーナビになる。細かいことでいえば、ピタッと吸盤をはがしても、ダッシュボード上に吸盤のあとが残らないのもうれしい点だ。画面サイズが他メーカーの主力機の5型よりもひと回り小さい点を除けば、性能的には大満足できるPNDだ。価格はオープン。市場推定価格は、NV-U77VTが55,000円前後、NV-U77Vが45,000円前後だ。なお、東北関東大震災の影響により、NV-U37も含めて発売時期は未定。
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