平成9年以降の年金手帳の表紙は青で、「基礎年金番号」が書かれています。
しかし、考えておかなければならないのが老後の生活資金。若いうちはまだピンとこないかもしれませんが、将来、どこに住んでいても、老齢年金が確実に受け取れるかどうかは大きな問題です。パートナーと話し合って、いずれかの国できちんと年金に加入しておくことをおすすめします。
日本の年金制度
日本の公的年金は、大きく分けると「国民年金」「厚生年金」「共済年金」と3種類あります。基本的には職業によって加入する年金が違ってきます。「国民年金」……原則として、20歳以上60歳未満の日本に住むすべての人が、国籍に関係なく加入する年金です。基礎年金とも呼ばれています。
「厚生年金」……一般の企業に勤める会社員が加入する年金です。
「共済年金」……国家公務員、地方公務員、私立学校の教職員が加入する年金です。
年金の仕組みは2階建て
日本の年金制度は「2階建て」であるという表現が、年金の説明ではよく使われています(3階建てとする説明もあります)。1階部分は「国民年金」であり、その上に2階部分の「厚生年金」と「共済年金」が乗っているという構造です。「厚生年金」や「共済年金」に加入している会社員や公務員は、毎月の給与から保険料を引かれる際に、その一部が自動的に「国民年金」として納付されています。つまり、厚生年金と共済年金の加入者も全員が国民年金に加入していることになります。そのため、国民年金は基礎年金と呼ばれています。ここが1階部分です。
その基礎年金に上乗せして、会社員なら「厚生年金」が、公務員や私立の教職員なら「共済年金」が、支給されます。これが2階部分。ですから、職業によって支給される年金額が異なります。
日本年金機構
「公的年金の種類と加入する制度」
※上記のページに“2階建て”構造のイラストが出ています。