キャサリン妃VSグレース公妃
ウェディングスタイルの共通点
およそ1900人を招待して行われたロイヤルウェディング。挙式&パレードの後は、2つのレセプションがおこなわれました。【写真協力:GoshiPhoto】
まずは上半身のレース遣い。今回のロイヤル・ウェディング、刺繍レースのロングスリーブを見てグレース公妃のウェディングドレスを思い出した人も多いのでは? 美術館から購入したと言われるアンティークの刺繍入りレースを、ふんだんにつかって製作されたグレース公妃のウェディングドレス。
キャサリン妃のウェディングドレスもイギリスの伝統的なハンドメイドで刺繍が施されたレースをつかっています。ドレスのトレーンやボディにあしらわれた刺繍は、バラ・あざみ・ラッパズイセン・シャムロック(シロツメクサ、コメツブツメクサなど)の4つの花。これはイングランド・スコットランド・ウェールズ・アイルランドのそれぞれの国花。未来の王妃となるキャサリン妃らしい心配りです。
伝統的な王室のウェディングにぴったりな刺繍レースのロングスリーブに加えて、ウエストラインをしっかりつくりだすシルエットも2人のプリンセスの共通点。グレース公妃はかっちりした上半身に細いウエストをしっかりマークして、広がったスカートラインとのメリハリをはっきりさせました。ウエストはとにかく細くという50年代のトレンドや、バレンシアガやジバンシーが活躍した時代らしい洗練されたスタイルでした。
同じようにキャサリン妃も上半身はタイトに細いウエストを強調して、ギャザーの入ったスカートのボリューム感と対比させています。シルエットに大きな影響を与えるマテリアル(素材)も、グレース公妃同様アイボリーホワイトのサテンなどを使用。スタイルを良く見せつつ、過度なボリュームや装飾を抑えて、知的でシックなドレススタイルでした。
2人の先輩プリンセスとは時代背景が異なりますが、それでも王室ならではの気品溢れるウェディングであったことは事実。すでにファッションアイコンでもあるキャサリン妃のウェディングドレスには、しっかりとした自分のスタイルが反映されています。そしていつの時代にも愛されるタイムレスな魅力があります。これはウェディングドレス選びにおける重要なポイント。写真に残るウェディングドレス姿だからこそ、いつ見てもステキなドレスだと実感したいですよね。ドレス選びに迷う花嫁も、これからドレス探しをはじめる花嫁も、キャサリン妃を倣って自分らしいタイムレスなドレスをみつけましょう。
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