ルノー/カングー

使い方はユーザー次第!FUNなカングー ビボップ(2ページ目)

ルノーのカングー ビボップは、ネーミングどおりカングーの派生車であり、サイズ的にはショートバージョン。大きくスライドするガラスルーフやテールゲートウインドウが上下に開閉するなど、他のクルマにはない個性にあふれている。人とは違うクルマを探しているなら、まさに適任だろう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

派手さはないが、楽しめる一台

シート

シートは前後2人掛けの4席で、後席は前席よりも高い位置にあり、サイズは少し小さめ。ただ大人でも座れるし、空間的には広大なヘッドクリアランスが広がるから、乗っているだけで楽しい雰囲気になる。写真は限定車

エンジンは1.6LのNAを搭載する。105ps/15.1kgmのスペックは取り立ててパワフルでもトルクフルでもない。しかし、組み合わされるトランスミッションが5速MTのみなので、エンジンの美味しいところを常に使えるし、スポーツカーのようなシフトフィールではないものの、望むギヤにしっかりと入ってくれるなど、容易に変速ができる。

適度に楽しめるところが、いかにもルノーらしい。完成度の高いシートやMT、実用的なエンジンなどは、派手さこそないが、毎日付き合うのに信頼が置けるといった印象だ。乗り心地はショートホイールベースの割に良好だし、コーナーでの粘り腰も動きが慣れてしまえば、意外と楽しいものだ。

どうやって使うかはユーザー次第

ラゲッジ

ラゲッジは後席の背もたれを倒したり、シートをタンブルさせたり、取りはずすことができる。2人でのドライブならたいていの趣味をこなしてくれるはずだ

全幅と全高はそこそこボリュームがあるものの、ちょっと大きめのハイトワゴンや小型MPVとして考えれば非常に面白い存在だ。ATの設定がなく、MTのみという点をクリアできれば、こうしたセンスが分かる人にはグッと来るはずだ。

脱着できるリヤシートをはずせば広々した荷室スペースに趣味だけでなく、仕事道具を積み込んでもいいだろう。ペットのいるDINKSや小さな子どものいるファミリーにもピッタリ合いそうだ。カングー同様、使い方はユーザーのセンス次第。ただ、気に入ればガレージにいるだけでワクワクしてくる、そんな存在だろう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます