電池・懐中電灯
懐中電灯を用意していなかった、あっても単一・単二の電池がない場合、キャンドルを使うことになりますが、余震もあり心配です。しかし、どうしても使わなければならないときは、厚手のガラスびんに入れて使います。長いキャンドルなら、ビンの高さより短くカットして、それぞれ芯を出しておきます。点火したキャンドルから熱いロウをビンの底に垂らしたところにキャンドルを載せ、火を止めたキャンドルを入れると固定します。再び点火するとき、マッチやライターではつけにくいので、スパゲティの先に移した火で点火すると安全です。底が熱くなるので、ビンはお皿などに載せて。キャンドルの近くに、鏡や水を入れたペットボトルを置くと、光が増幅します。消火は確実に。
小さい懐中電灯しかないとき
レジ袋をふんわりかぶせたり、トレーシングペーパーや白いオーブンペーパーを袋状にしてかぶせると、光が拡散します。S字フックを利用して吊るせばランタン代わりになり、ある程度広い範囲を照らすことができます。鏡も利用してみましょう。停電・灯油切れの暖房対策
ペットボトルやフタのある厚手のガラスびん(ウイスキーびんなど)にお湯を入れ、湯たんぽに。やけどに注意しましょう。停電時の炊飯・保温
土鍋でなくてもご飯は炊けます。研いだお米を20分くらい水につけ、3合なら600ccの水で、やや強火で加熱、フタがカタカタいってきたらずらし、水が少なくなってきたら再度フタをして弱火で2~3分加熱します。火を止めて10~15分蒸らしたらできあがり。保温したい場合は、古毛布やフリースにくるんだり、さらにそれを発泡スチロールの箱(生協の通い箱など)に入れれば、かなり長時間温かさを保つことができます。
停電時の冷凍品の解凍予防
ジッパー付き保存バッグ数枚に水を入れ、電気がきている時に凍らせておきます。この氷の力で保冷します。このほかにも、焼酎やウオツカを、使い切って洗ったスプレーボトルに入れて吹き付け、消臭や消毒に使う、化粧落としにオリーブオイルを使うなど、代用できるモノはいろいろあります。この考え方は、消耗品に限らず、食料品や生活用品にも当てはまります。また、「クルマではなくバス」「電子レンジではなくガス」など、移動手段やエネルギーについても、その都度代用案に切り替えることが大切ですね。
モノを生かして、社会も生かす
限られたモノを最大限に生かして使うのがシンプルライフ。わたしたちが暮らしをシンプルにすることが、被災地の仲間を支えます。買いだめに走らず、この危機を乗り越えたとき、家の中は驚くほどスッキリしているでしょう。そしてあなたの手には、決してなくなることのない「モノに頼らずに暮らす技術」が残るはずです。そして、もしかしたらそれこそが、震災後の新しい日本のライフスタイルを作っていくかもしれません。計画停電・断水にそなえて……All About「省エネ・節水」
余震対策は……All About「防災」
確実な支援・寄付先は……All About「ボランティア」