節約/光熱費の節約

計画停電の準備と過ごし方(3ページ目)

計画停電で停電した場合、不意に停電した場合、準備すべきこととや家庭でも簡単にできる節電方法をご紹介します。あったら便利な節電グッズもお伝えします。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約ガイド

節電を心がけた生活

計画停電が実施されていない時間帯でも、極力節電を心がけましょう。特に電力需要が増える時間帯に電気を使わない生活スケジュールを立てることにより、突然の大規模停電を避けることにも繋がります。

■鍋でご飯を炊く方法
停電中でなくても、電気需要が増える時間帯に夕食の準備をしなければならない場合は炊飯器を使わずに、ガスコンロなどの熱源でご飯を炊くことは可能です。

  1. お米を研ぐ
  2. 米と米の量の1.2倍の水を鍋に入れ、30分ほど浸しておく
  3. 強火で点火し沸騰したら2分間沸騰のまま
  4. 弱めの中火で10分間炊く
  5. 火を止めて蓋をしたまま15分蒸らす

土鍋や鋳物鍋など厚めの鍋で炊いた方が失敗なく美味しくできます。また鍋の厚みやご飯の量、火の強さによっても時間は変わってきますので調整してみてください。

■エアコンの節電
暖房時、エアコンの設定温度を1度下げれば10%の節電にはなります。しかし被災地より以南の地域であれば、エアコンをつけないでも耐えられる寒さではないでしょうか。厚手の靴下を履いて、上着を着こんでいればかなり暖かくなります。また湯たんぽもお薦め。寝る時は65~70度のお湯をいれておけば、布団が朝までポカポカしています。

■テレビやパソコンの節電
情報源としてテレビやパソコンをつけている方も多い時期ですが、無駄なつけっぱなしはせず必要な時だけに。また多少のことですが、画面サイズが大きなテレビよりも小さなテレビの方が消費電力は少なくなります。音だけでよいのであれば、ラジオの方が消費電力は少なくなります。

■炊飯器や保温ポット
炊飯器や電気ポットの保温は意外と電力を消費します。可能な限り保温は使わず、飲料用のお湯などはマグボトルなどを使って保温をするように。

■トイレの便座の節電
24時間暖かい状態の便座も意外と電気を使っています。急激な温度の変化に注意が必要な高齢者がいる家庭以外は、保温を切りましょう。冷たさが気になる場合は、便座カバーの利用を。

■洗濯機の節電
短時間の利用でも消費電力も高いのが洗濯機です。利用は電力需要の増える時間帯を避け、短時間で仕上がるスピードコースのある洗濯機の場合はスピードコースで。花粉症やマンション規定で外に干せない条件でなければ、乾燥機は使わずに外に干す。

■掃除機の節電
掃除機も使用時間は短時間ですが、瞬間的な消費電力は高いものです。使う時間を最小限で済ませられるように、ペーパーモップや拭き掃除との併用を。掃除機を使う場合も床に置いてある物を片づけてから。

■食器洗い乾燥機
できる限り少ない食器を使うようにし、手洗いする。界面活性剤が多く入っている洗剤を使うことは流すために多くの水を要するので、アクリルスポンジなどを利用して洗剤を使わずに洗うのがお薦め。

■ドライヤーの節電
ドライヤーも短時間の使用でも消費電力の大きいものです。タオルでよく乾かしてから使うようにすれば使用時間を短くできます。吸水力の強いタオルを使うとよりドライヤーの使用時間を減らすことができます。

■照明の節電
照明も家庭の消費電力の約16%を占めています。消費電力は白熱灯>蛍光灯>LED となるので、変えられるのであれば、より消費電力が少ないものに(LEDの電気代については「LED電球は本当にお得? 電気代と賢い選び方」を参照)。また、必要以上に明るい場合は、蛍光灯や電球の本数(個数)を減らした点灯をしたり、家族が一つの部屋で過ごせば、それだけ必要とする照明の数は減ります。

■乾電池
単3乾電池を単1乾電池に変えるアダプター

単3乾電池を単1乾電池に変えるアダプター

これは正確には節電という観点ではないのですが、乾電池で動くものを使う際には可能な限り充電式乾電池を使用。乾電池は少しでも多く被災地に。また単1乾電池が手に入らない場合は、単3の乾電池を単1乾電池として使えるようにするアダプターも売っています。




1日数時間程度の計画停電であれば、これらの準備をすることにより家庭でも最小限の不便で過ごすことができます。余計な心配をしないでも済むよう、準備をしておきましょう。

また計画停電以外の時間や地域でも、私たち一人一人が節電することが大きな電力へと繋がります。無駄に電気を使う暮らしをしていないか、今一度、身の周りを確認してみましょう。節電に関することは過去にご紹介した記事を参照ください。

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