野外で彫刻鑑賞 ストームキングアートセンター
風や光を感じながら、自然と調和するアートを鑑賞 photo: storm king art center
ストームキング・アートセンター
マンハッタンからバスで1時間半ほど、ニューヨーク郊外の豊かな自然に囲まれたここは、アートと自然の融合を試みた美術館。創設は1960年、その数年後にアーティストのデイヴィッド・スミスの彫刻と野外ディスプレイにインスパイアされ、現在のような彫刻の野外展示になったそうです。現在は、戦後から近現代までおよそ100人以上の著名なアーティストによる彫刻作品を、広大な敷地に点在させるかたちで展示。500エーカー(約61万坪)の敷地は、どこまでも緑が広がる中に丘や木立があり、澄んだ空気が流れています。日本にもある野外の彫刻美術館とは比べものならないほどの、スケールの大きさを誇ります。見どころ
彫刻と言っても、その作風・素材・サイズなどは千差万別です。モニュメントのような見上げる大きさのものもあれば、自然と共生して静かに佇んでいるものあります。アレキサンダー・カルダー、リチャード・セラ、デイヴィッド・スミス、ルイーズ・ブルジョアらが、人気のアーティストに挙げられるでしょう。敷地内にはトレイルがあり、順に作品を鑑賞していくことができます。また、ただ緑の中を散策しながら偶然に任せて作品と出合うのもおススメ。効率的に、かつアクティブに鑑賞したい場合は、レンタサイクルもあります。ここに来たからには、1日を費やしてリフレッシュしましょう。
ピクニックランチが絶対おススメ
敷地内には、ピクニックエリアが2箇所設けられているので、フードや飲物の持ち込みが可能。マンハッタンのちょっといいグロッサリーストアでチーズやフルーツ、サンドイッチなどを買い込んで、草原の上でピクニックを楽しむ、なんてことができるんです! 食後には、ヨガやゴロゴロ昼寝を楽しむのも良さそう。週末は、ピクニック目当てのニューヨーカーが多く訪れており、ピクニック用バスケット、BGM、アウトドア用食器など、彼らの完璧なセッティングに思わず目が奪われるかもしれません。ランチを用意できなかった場合は、もちろん併設のカフェがあるので安心。「ストームキング・カフェ」では、地元で採れたオーガニック食材を使用したメニューを提供。チリスープ、サラダ、サンドイッチなどの軽食を食べることができます。
シーズン
ストームキング・アートセンターは、春の訪れとともにオープンし、冬の襲来でクローズする季節限定の美術館。4月から11月までの限られた時期のみ訪れることができるのです。とはいえ、真夏の7月末から8月いっぱいは、照りつける太陽の下にさらされるという過酷な状況。おススメできません。訪れるのに最適なのは、春から初夏の5~7月といえます。行き方
マンハッタンからは、バス会社コーチUSAがポートオーソリティ・バスターミナルから直通バスを運行しています。往復バス代+入館料のセットで45ドル。水曜から日曜のみ、1日1本の運行です。行きは、朝10時バスターミナル発、11時27分にストームキング・アートセンター着。帰りは16時47分発、18時12分着となります。<DATA>
■Storm king Art Center
住所: Old Pleasant Hill Road, Mountainvill
TEL: 845-534-3115
営業時間: 10:30~17:30(水~日) 月・火休
営業時期: 4月1日~11月のみ(終了時期は要確認)
入館料: 12ドル