建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

三角形の狭小地に建つ極限住宅[東玉川の家](4ページ目)

都内でも屈指の交通量の街道沿いに建った、母親と息子の2人が暮らすコンクリートの住宅。変形の狭小地という厳しい条件に負けない、都市に暮らすのための最小単位の砦が完成しました。

執筆者:川畑 博哉

充実した収納のコンパクトなLDK


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2階
1. ダイニングテーブルの下も収納になっている。
2. キッチンの左側は引き出して使う収納。レンジはIHクッキングヒーター。
収納の引き手は冷蔵庫とデザインを揃えている。
3. 階段室のガラス窓の隣はトイレの扉。
4. 母親のために手摺が付けられたトイレ。
5. 扉を開けるとトイレの手洗いが現れる。


2階はLDKです。ここも寝室と同じく7畳半ほどの広さで、天井高は2m15cm。背後はダイニングカウンターとキッチンと食器棚をコンパクトに一体化した、森さん入魂の造り付け家具が占めています。ここにはシャワー水栓、IHコンロ、炊飯器収納、引出し式調理台、ゴミ収納、電子レンジ収納、といったキャンピングカーに匹敵する機能が詰め込まれています。階段室とLDKを仕切る壁は四角く切り取られ、視線が抜けるようにガラスが嵌め込まれています。これも狭さを解消する工夫です。隣の扉の奥はトイレ。広さは1畳ですが、実はここがこの家で唯一の四角い部屋なのです。

◆建築データと建築家プロフィール


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