それでも先進医療特約は必要か?
ここまでのお話しでお分かりのとおり、先進医療特約の必要性については考えさせられるところではあります。しかし、あえてガイドは先進医療特約は必要と考えます。理由は1. 保険料が安いこと
2. 治療の選択肢が増える
3. 現在の医療保険が一昔前の医療保険に比べ合理的になっている
以上です。
1についてはあえて言及はいたしません。
2についてはいくら事例が少ないとはいえ、実際に治療によって回復している人は存在します。どのような病気になるかは誰にもわかりません。よく先進医療保険を使う確率は、という方がいますが、病気になる、死亡する、これは確率論で語っても意味がないとはおもいませんか?誰でも、明日先進医療が必要な病気になるかは解らないのです。あす交通事故で亡くなるかもしれません(私も数年前父をがんで亡くしましたが、この特約があったら間違いなく先進医療を検討しましたが、当時は先進医療の存在すら知らなかったのです)。したがって、いざという時の選択肢として、この特約を持っていれば後悔はしないはずです。
3については、現在、入院の短期化が進んでいて、診療報酬の問題、医療技術の進歩などにより長期入院を伴わない治療が増えてきていることは事実です。一昔前は、入院限度日数180日、120日で、また入院開始後5日目からの支給(4日間免責)でした。
そして医療保険は最も保険会社間の競争が激しいため、商品開発が繰り返されています。そのために、保険料の価格破壊が起こっているという見方もでき、それだけ保険料が安くなってきているのです。
過去に医療保険に加入して5年10年経った人でも、先進医療保険特約付きの終身医療保険に切り替えた場合に保険料が大して上がらないという方も多いはずです。見直して保険料が高くなるのでは、考えてしまいますが、そうでないケースが多いというのもお勧めする理由の一つです。