確定申告/確定申告アーカイブ

確定申告で生命保険&個人年金保険料控除をしよう!

確定申告の時期です。いまや、どんどん削られる所得控除。その中でもなんとか生き残っている生命保険料控除、個人年金控除。そのメリットをみていきましょう。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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生命保険料控除のメリット

保険料控除ってどのくらい得なの

保険料控除ってどのくらい得しているの?

生命保険料控除は、皆さんの所得額から決められた金額が、課税対象所得から差し引かれます。すなわち、税金の計算の対象となる金額を少なくできるのです。

生命保険の世帯加入率は一昔前より減ったとはいえ、8割を超えています。したがって生命保険料の控除を受けられる国民も、かなりの人数がいるはずですね。

生命保険料が所得から控除されるのは最大で5万円。1月から12月までの間で10万円以上の保険料を支払った場合、所得額から最大で5万円の所得控除があります。住民税の場合は7万5千円以上の保険料の支払いがあった場合は3万5千円の控除があります。

具体的にはどのくらメリットがあるの?

生命保険料控除も、個人年金保険料控除も、その人の収入=所得(課税対象所得)から差し引いて税金を計算してくれるという性質のものです。したがって皆さんが所得税を何パーセントを支払っているかで税金は異なります。

国税庁のHPにある所得税の速算表をみてみましょう。

課税される所得金額           税率
195万円以下                5%
195万円を超え 330万円以下     10%
330万円を超え 695万円以下     20%
695万円を超え 900万円以下     23%
900万円を超え 1,800万円以下    33%
1,800万円超                40%


例えば、年収1000万円で、年間10万円以上の保険料を支払っている人は税率が33%ですから控除額の5万円に33%を掛けると16,500円です。

これに加えて住民税の控除額35,000円に掛かる税率が10%ですから3,500円。

つまり、所得税と住民税あわせて2万円が戻ってくることになります。貯蓄性の高い保険に加入していれば、貯蓄するだけで2万円有利になります。

所得に応じて、戻ってくる税金の額には差がありますが、この金額は個人の家庭においては決して安い金額ではないのではないでしょうか。

個人年金保険料控除のメリット

個人年金保険にも、生命保険と同じ控除があります。しかしながら生命保険に比べ加入率が少ない個人年金。利回りはあまり期待できない商品ではありますが、この控除を加味して利回りを計算すればかなりのハイリターンの商品とみることができます。加入していない人は検討の価値ありです。

控除証明を無くしたら

確定申告をする際は、生命保険料控除等、保険控除証明が必要です。この控除証明書は紛失してもすぐに保険会社が再発行してくれます。再発行専門の電話窓口を設けている会社も有ります。もし、なくしても申告をあきらめてしまうのではなく、きちんと問い合わせて申告しましょう。

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