雇用者の約37%は非正規の職員・従業員
厳しい非正規雇用の賃金
それに対し、パート・アルバイト、契約社員、派遣社員などの非正規の職員・従業員(以下「非正社員」とする)は前年より93万人増の1906万人で、雇用者(役員を除く)の36.6%(2012年は35.2%)を占めています。男性が610万人(2012年より44万人増)、女性が1296万人(2012年より49万人増)で、女性が男性の倍以上の68%を占めます。
非正社員の内訳は、次の通りです。
・パート・アルバイト ・・・・・・・・・1320万人(うち女性が1019万人)
・契約社員・嘱託 ・・・・・・・・・・・ 388万人(うち女性が169万人)
・労働者派遣事業所の派遣社員・・・ 116万人(うち女性が68万人)
年齢階級別では、15~34歳は533万人(うち女性は325万人)、35~54歳は752万人(うち女性は627万人)、55歳以上は620万人(うち女性は344万人)で、35~54歳の女性が33%、55歳以上の女性が18%です。
非正社員の賃金格差は大企業ほど大きい
増加の一途をたどる非正社員の賃金は、正社員とどの程度違うのでしょうか。「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況」(厚生労働省)によると、正社員と非正社員との賃金格差は大企業ほど、また女性より男性のほうが大きくなっています。【雇用形態・企業規模別賃金と賃金格差】
<男性> 正社員賃金 非正社員賃金 賃金格差
- 大企業 39.9万円 22.4万円 56
- 中企業 32.5万円 21.0万円 65
- 小企業 29.3万円 21.7万円 74
- 大企業 28.9万円 18.4万円 64
- 中企業 25.0万円 17.2万円 69
- 小企業 22.4万円 16.3万円 73