40歳後半~50歳前半は賃金格差が大きい
正社員・非正社員の賃金を年齢階級別に見ると、20歳前半の男性の賃金は、正社員が約21万円に対し非正社員は正社員の賃金の約84%にあたる約17万円で、それほどの差は感じませんが、30歳以降60歳未満までは差が拡大していきます。60歳を超えると一転して格差は縮小し、60歳~64歳は74%、65歳~69歳は66%になります。これは平成25年4月1日に施行された改正高年齢者雇用安定法の影響と思われます。非正社員の女性の賃金は、30歳代をピークに年齢が高くなるに従って賃金は下がりますが、17万円前後です。
非正社員の年収200万円未満が56%
仕事からの年間収入階級別の雇用者数をみると、男性の正社員は500~699万円が一番多く21.1%、次いで300~399万円が20.2%で す。それに対し非正社員は300万円未満が約78.5%(うち200万円未満は56.1%)、500万円以上は4.3%しかいません。女性の正社員は200~299万円が28%、次いで100~199万円(19.2%)、300~399万円(21.3%)と続きます。それに対し 非正社員は、100万円未満が圧倒的に多く47.1%を占め、次いで100万~199万円が38.5%で、200万円未満が85.6%を占めます。