看護師の求人を探すための準備
転職を思い立ったからといって、手当たり次第に求人を探すのは賢い方法とはいえません。求人を探す前には、転職への棚卸し、経験やスキルの棚卸しといった準備が大切です。詳しくは、「看護師のはじめての転職」をご覧ください。看護師の求人を探す方法
看護師の人材紹介会社によっては、サイトでの仮登録を行った後、担当者(転職エージェント)との面談を義務づけている場合があります
ここでは、看護師の求人を探すための方法と、それぞれが抱えるメリット・デメリットについてご紹介します。
コミュニティサイト(掲示板・SNSなど)を利用する
■メリット契約形態別・地域別にコミュニティが形成されているものが多く、密な情報交換が期待できます。サイトによっては、病院名を具体的に挙げて情報交換されているケースもあり。さらに、掲示板やSNSで知り合った者同士が個人間でのやりとりに発展することもあり、よりリアルな情報を得られることも。
■デメリット
匿名性という観点から、情報の信憑性に不安があることは否めません。また、サクラやなりすましの存在も否定できません。個人間のやりとりに発展した際、むやみに個人情報を公開するのも危険です。気になる情報があれば、鵜呑みにせず求人先へ直接問い合わせるなど、慎重な対応が求められるでしょう。
看護師の人材紹介サイトへ会員登録する
■メリット看護師の人材紹介サイトがもつ最大の魅力は、単発~長期、紹介予定派遣まで様々な求人が集約されているという点でしょう。看護師の人材紹介サイトは、「求人の紹介のみ」「転職するまでのコーディネートを行う」「転職前~転職後のフォローまで行う」など、運営会社による対応の差があります。また、「転職のみ(あるいは派遣のみ)」「転職と派遣の両方」など、扱う雇用タイプに違いがあります。無料で会員登録できる場合がほとんどですが、サイトによっては求人対応エリアに制限を設けている場合があります。
■デメリット
近年、不景気と看護師不足のあおりから、看護師の人材紹介サイト(運営会社)は増加の一途をたどっています(新規参入だけでなく、一般の人材派遣を行っていた会社が看護師の人材紹介を始めるケースも)。その中から、どのような会社を選ぶべきなのか、看護師にとっては非常に迷うところでしょう。
運営会社の判断基準として注意したいポイントは、下記の通りです。
- 希望条件以外の施設への転職を必要以上に斡旋してくる
- 個人の意図を確認せず、強引に転職させようとする
- 「業務委託」「請負」などの契約を謳い、違法派遣を行っている
- 登録削除や退会方法が明記されていない
- 会員登録の際、入会料や紹介料を請求してくる
同期の看護師や知り合いに相談する
■メリット情報の信憑性という点では、最も安心できる求人探しといえるでしょう。求人側には直接聞けないような裏話に出会える場合もあります。また、転職を考えている看護師と協力し合うことで、お互いに効率のよい情報収集ができるでしょう。
■デメリット
職場の環境や人間関係は、人によって受け止め方が違います。人によっては快適な職場環境や人間関係に思えても、自分にとっては今ひとつ空気が合わない……ということもあるでしょう。「その場のノリで誘われ、言われるがままに転職先を決めてしまった」ということがないようにしましょう。
新聞・雑誌等の求人広告を探す
■メリット
看護師向け雑誌や看護系フリーペーパーの多くには、必ずといっていいほど求人が掲載されています。また、一般向けの新聞や雑誌の求人広告欄、折り込みチラシにも、その地域の求人が集約されている場合があります。地方新聞の求人広告欄を活用すれば、勤務希望エリアに絞った求人を手に入れることができるでしょう。
■デメリット
誌面上のスペースが限られているため、最低限度の情報しか得られない場合が多いです。実際に求人先へ問い合わせする必要があるでしょう。
その他
上記以外にも、ハローワーク(厚生労働省)やナースセンター(日本看護協会)の求人バンクを利用する方法もあります。
次のページでは、看護師の求人情報を探すときの注意点を解説します。