転職先への採用が決まったら、入職に必要な準備や手続きを行います。入職日当日までに余裕を持って対応し、スムーズな入職を迎えましょう。ここでは、看護師の入職準備、入職時の心構えについて解説します。

入職時に必要な書類の準備

入職時には、雇用契約および各種手続き(保険・税金・年金など)に必要な書類の提出が求められます。新しい職場の事務担当者(総務・人事)からの案内を確認し、入職日までに準備しておきましょう。

<退職時に前の職場から受け取るもの>
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 年金手帳 など
<所定の書式での提出が必要なもの>
  • 健康保険被扶養者異動届(扶養義務のある家族がいる場合のみ)
  • 扶養控除等(異動)申告書(税金や確定申告)
  • 給与振込先の届出
  • 身元保証書 など
職場によっては、入職時に住民票の提出が必要です。また、雇用保険への加入条件によっては「再就職手当」の支給手続きが必要な場合もあります。事前に確認の上、余裕を持って対応しましょう。

就業規定等に関する書類の確認

入職後のトラブルで多いのが、「給与や処遇など、面接の際に受けた説明と実際の対応が違う」というケース。就業規定等に関する書類を受け取ったら、記載されている内容に必ず目を通しておきましょう。面接や病院見学の際に抱いた疑問や不明点などがあれば、採用担当(看護部長または人事担当者)に確認しましょう。

「口頭での約束事が守られていない」というトラブルに悩む看護師も多くみられます。「言った、言わない」といった争いを未然に防ぐためにも、口頭での約束事は必ず書面に残しておきましょう。

健康診断の受診

労働安全衛生規則第43条により、入職時には健康診断を行うことが義務づけられています。下記について確認の上、健康診断を受けましょう。
  • 健康診断書の書式(指定のフォーマットを用意している場合があります)
  • 健康診断の実施施設(院内で実施する場合と、他院での受診が必要な場合があります)
  • 健康診断費の支払い(自己負担の場合と、職場で負担する場合があります)

制服の準備

白衣やナースシューズなど、職場からの制服貸与がある場合は、入職日までにサイズ合わせを行います。個人で用意する場合は、入職日前日までに揃えておきましょう。

看護師通販では様々なタイプやデザインの制服が販売されていますが、就業規定(制服の条件指定)に沿ったものを購入するようにしましょう。

引越しの手続き

引越しは、入職日1週間前までに余裕を持って行いましょう。入職後しばらくは日勤が続きますので、平日にしかできない手続き(役所への届出や各種住所変更など)は、入職日前日までに済ませておくとよいでしょう。

看護師寮へ入所する場合は、事前に日程等を打ち合わせの上、入寮手続きを行いましょう。

通勤手段の確認

駅構内での歩行時間や、乗り継ぎ先への移動時間なども考慮しましょう

駅構内での歩行時間や、乗り継ぎ先への移動時間なども考慮しましょう

入職日前日までに、通勤手段についても必ず確認しておきましょう。
  • 自宅から職場までの道のり・距離
  • 職場で運行している送迎バスの有無・利用の可否
  • 公共の交通機関を利用する場合は、ダイヤ・乗り継ぎ等の接続・所要時間・運行本数など
  • 自家用車での通勤の場合は、交通費の算定法・駐車場代など

保育園(託児所)等の入所手続き

保育園(託児所)等を利用する場合は、期日までに入所手続きを済ませましょう。入所日当日の持ち物・預かり時間(残業などで延長が必要になった場合の対応も含む)・緊急時の連絡手段などについても、事前に確認しておきましょう。

入職日当日の確認

■1.始業時間・集合場所について
更衣室のトラブルによって、入職日当日から遅刻することがないようにしましょう

更衣室のトラブルによって、入職日当日から遅刻することがないようにしましょう

入職日当日の始業時間・集合場所について確認しましょう。入職時オリエンテーションや諸手続き等の都合上、病院によっては「通常より早い時間での出勤」「配属先とは異なる集合場所」などを指定する場合があります。

■2.入職日当日について
入職日当日のトラブルで多いのが「鍵の受け渡しがなかったため、更衣室に入れなかった」「更衣室の場所が分からず、院内で迷ってしまった」といったトラブル。入職日当日の案内や、当日から使用するアイテムの受け渡しについては、病院側が責任をもって行うのが基本ですが、こちらからも事前に確認するようにしましょう。

事前学習

これまで経験したことのない診療科への配属が決まった場合は、無理のない範囲で事前学習を行いましょう。実際には「現場に入ってみなければ分からない」ということも多々ありますが、疾患の理解や看護技術・検査介助など、基本的な部分を押さえておくことで、実際の看護業務について大まかなイメージをつかむことができるでしょう。

体調管理

入職後は慣れない業務への不安や緊張により、心身ともに疲弊しがち。入職前から入職後しばらくは落ち着かない日々が続きますが、適度に休息をとり、万全の体調で新生活を迎えましょう。

次のページでは、入職時の心構えについて解説します。